ポーチドエッグ

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのポーチドエッグのレビュー・感想・評価

5.0
5作の中で、群を抜いてクレイグのアクションシーンがカッコいい。
クレイグ版ボンドでは縦軸が一本ぴんと張っているのが特徴的。その最終作ということで、結末は二つに一つ、俺たたエンドか死ぬか。
今作のロマンスシーンの長さと子供の登場には賛否があると思う、安いハリウッド映画に成り下がる可能性もあった訳だから。
しかしハンスジマーの重厚な音楽に、独立系映画で培ってきたフクナガ監督の演出力の高さよ。既存の音楽が要所要所で使われ、エンドロールでサッチモを流すあたりに新しい風を感じたる。
縦軸の楽しみ+かつてのボンド映画へのオマージュを感じる。中々死なない敵役、攫われる胡散臭い科学者、細菌兵器、ボンドカーの装備のえぐさ。
和のテイストやモチーフがたくさん使われていて、日本人としては純粋に嬉しい。「007は二度死ぬ」の時とは違い、カッコよく描かれていた。流石クールジャパン。

本当にお疲れ様でしたという気持ちで一杯です。

2021年 129・141作目