カイ

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのカイのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ダニエルクレイグ版007、最終作となる今作。

前回幸せな終わり方を迎えたが、冒頭から不穏な流れになって、物語が始まる。
ストーリーの展開が次々と移り変わっていくのと、アクションが丁度いい感覚で散りばめられていたので、2時間40分とかなり長尺な作品だけど長さをそこまで感じさせなくてとても良かった。

アクションは過去作の中で1番好きで、今までの戦いは任務の為という感じがあったが、今作では家族を守る為に敵を誘導したりと今までとは違った戦い方や覚悟のようなものを感じられて新しさを感じた。

ストーリーとしては、前作に出てきたスペクターがボスなのかと思いきや、別の組織が中盤で台頭してきてスペクターを壊滅させる感じが、過去作でのスペクターの脅威を知っているからこそ、やべぇ敵が出てきた感があって、後半のストーリーが気になるようになっていた。
しかし、終わってみるとサフィンの掘り下げが甘かったので何がしたかったのか、なんで幼いマドレーヌを殺さなかったのか、マチルドを簡単に逃してしまったのかなど分からない部分が出てきてしまったので、もう少し掘り下げて欲しかった。
あと、パロマが非常に良いキャラだったので、もう少し登場させて欲しかったなぁという印象。スピンオフでも作って欲しいくらい。

それでも個人的には一番好きな作品になったし、ダニエルクレイグ版007の締め括りとして最高の出来だったと思う。
15年間お疲れ様でした。
カイ

カイ