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007/ノー・タイム・トゥ・ダイのtatsuのレビュー・感想・評価

3.8
最近、スカイフォールから立て続けにシリーズを見てきたのですが、007といえばスーツ姿でバイクに跨るシーンのかっこよさ。今作も大ジャンプかましたり、ワイルドにバイクを乗り捨てるボンドを見ることができました!最近は完全に影響されて、バイクで通勤しています。

ダニエルクレイブ版ボンドは、過去作へのオマージュがふんだんに盛り込まれているだけでなく、毎回時代にあった新しいアップデートをしてくれるのも魅力の一つ。今作はなんと黒人女性がボンドの後任として、007に就任しているという斬新な設定が取り入れられています。ボンドのピンチを何度も救ってくれる、頼もしくかっこいい女性でした。

また、途中登場するアナ・デ・アルマス演じるパロマも良かった。ちょっとドジだけど強くてセクシー(あのドレス、どういう事になってるのか、ちょっと説明して下さい!)。出番が少なかったのが残念でした・・・

全体としては、すごく楽しめたし、本当にダニエル・クレイグおつかれ!という感じなのですが、今作ちょっとなぁーな部分もいくつか。

まず、ラミマレック演じる今作の新しいヴィランの印象が薄すぎる問題。何をしたかったのかも正直よく分からなかったんですが、その辺どうなのでしょうか?もう少しバックグラウンドも掘るべきだったと思います。

あと私の理解不足もあるとは思いますが、ヘラクレスという毒の作られた目的と、毒が効く人の設定が分かりづらい。スペクターには効くけど、そうでない人も効いちゃってるような・・・ちょっと分かりにくかったです。

そして、中途半端にプロフェルドが登場する点。やっぱお前が裏で糸引いてたのか・・・と思ったら関係ないのかーい。というすごい中途半端な立ち位置。それに、いくらなんでも父親がスペクターだった人間の娘を面会させるという、セキュリティーの甘さ・・・

ちょっと設定ガバガバかなという点は正直否めませんでしたが、ぶっちゃけ今までの007シリーズだって、決して褒められる脚本ではなかったので、そこは全然許容できました!

ラストはまさかの展開があったり、王道スパイアクションとして、きっちり楽しむことはできました!
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