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007/ノー・タイム・トゥ・ダイのBoschのレビュー・感想・評価

4.0
オープニングからして今までと違うトーンで始まり…いよいよ007の登場!
と思ったらここもアッサリ。
前2作がサム・メンデス監督の重厚な演出の後だけに物足りなさがある。

ストーリー自体もウィルスのアイデアは悪くないが、話のリズムが悪いうえに展開にも無理がある。
スペクターの扱いも前作から見たら拍子抜けだし、そもそもサフィンの狙いも中途半端。

何より演技派ではあるがラミ・マレックの存在感が中途半端な日本調セットに埋没して弱いし、作品全体としては重厚な作品に仕上がっているものの、前作までの007らしいユーモアやカタルシスに欠けたのが残念。

エンディングでは「女王陛下の007」でも使われていたルイ・アームストロングが流れたのには意表をつかれた。
今回のクレイグ007は過去作品へのオマージュが随所に見られるが、最後の作品のエンディングまで…これは見事。

しかし、ここからどうやって新007を作るのかな?興味は尽きないが何年後になるやら…
クリストファー・ノーラン監督+トム・ハーディで作ってくれたら凄い作品になりそうなんだけどな。
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