Tom

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのTomのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます


池袋IMAX最終日で駆け込み鑑賞。

賛否両論見掛けるけれど、個人的にはまさにクレイグボンドの集大成。
ガジェットも、アストンマーチンも、PPKも。そして今作で遂にお目見え、ガンバレルオープニングでお馴染み007撃ち…。

ドクターノオから過去全作おさらいしましたが、初めてのガンバレルシークエンスの展開に不安や期待を覚えつつ始まった本編。トレーラーカットがほぼほぼ冒頭で使い果たされてからはあと2時間半何があるのやらと思ってたけど、何のことはない一瞬も目離せないままあっという間に過ぎてましたw

パロマ役アナデアルマス、めちゃくちゃ良いキャラだし大活躍なんだけど、呆気ないくらいあっという間…。でもそんな短い間でもキャラクターの魅力大爆発。そしてまたその別れ際のスッキリとした一言すらエンディングへの伏線だったかと思うととてもとても切ない。

007と007の共演も乙でしたね。前から黒人や女性のボンド説なんかありましたが、こんな粋なフラグ回収あっていいのかとびっくり。パロマと並んでMP7が非常〜に映えてました。

ビリーアイリッシュの主題歌もオープニングは勿論所々で挿入されてるんだけど、あの掠れたハスキーボイスがめちゃくちゃ刺さる。

マドレーヌ役レアセドゥとのスタートはある意味でボンドらしく、そしてリスタートは良い意味でボンドらしくなく、ヴェスパー以来の真の心の交わりというか、愛が溢れて仕方ないクレイグボンドが凄く良かった。

結末は何とも皮肉で、切なくて、呆気なかった。大切な人を失って、また得て、それでも愛するが故にその道を選ばざるを得なかった辺り、カジノロワイヤルから始まった新生007らしい完璧なエンディングだったのでは。脱帽。感無量。

2023/04/21 AmazonPrime
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