南

007/ノー・タイム・トゥ・ダイの南のレビュー・感想・評価

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シリアスだけでなく軽妙でコミカルシーンがいくつかあり、それに従来のダニエル・クレイグボンドよりも笑顔が多くって楽しい。

全体的にウェットな感情演出が強いため、そこで好き嫌いが分かれるのかも。個人的には好き。

キャストの個人的MVPは『ナイブズアウト』でもダニエル・クレイグと共演してたアナ・デ・アルマス。

CIAエージェントとはいえまだ新人で初めての現場にウキウキしていたり。

それでいて戦闘能力はしっかり高く、正確な銃撃と強力な蹴りでボンドをサポートしたり。
(弾を撃ち尽くしてしまい「ああもう、、エイヤ〜!」と空のマシンガンで敵を打擲するのもかわいい)

「パーティドレスとごつい銃」という全ての中2がひれ伏す組み合わせに対し、(すごく良い意味で)不釣り合いな童顔であったり。

巧みに盛り込まれたギャップ要素でキャラが立ちまくっており、出演時間さえ短いものの鮮烈なインパクトを残していた。

アクションシーンでは終盤、階段での2分近くある長回しバトルも印象的だ。あれは『アトミックブロンド』の引用だったりするんじゃろか。

マドレーヌがノルウェーの自宅で娘を寝かしつけてるシーンは照明が非常に良い。

浅い角度で射す太陽の柔らかい光が北欧らしくて癒される。

かつての宿敵ブロフェルドとの面会は『羊たちの沈黙』みたいだね。

それから007映画の楽しみといえば、カッチョイイ車たちを拝むこと。

今作は序盤からDB5とジャガーXFのカーチェイスでテンションぶち上がり。

ジャガー車の中性的で上品なデザインが大好きなのです。

夕焼けを受けて走るアストンマーティンDBSも圧倒的イケメン。

ぽんぽん空を飛ぶランドローバーも目に楽しかった〜。
南