医療従事者という立場や専門知識を悪用して、患者を故意に殺害する者のことを「ヘルスケア・シリアルキラー」と呼ぶそうだ。
この映画をきっかけに調べてみたが、相当な数の殺人看護師や殺人医師が存在した、いや>>続きを読む
血しぶきドバドバ青春ドタバタスラッシャーコメディ。
無数にある入れ替わり/なりすまし物語の中でも、
「いじめられっ子の女子高生と凶悪殺人鬼の体が入れ替わる」
という設定がユニークな作品です。>>続きを読む
母親の子供に対する狂った愛情を扱ったホラー作品。
ギレルモ・デル・トロが製作で関わっており、味付け程度にダークファンタジー色もあって気軽に楽しく観られた。
『呪術廻戦0』のリカちゃんや『バーバリア>>続きを読む
リン・ラムジー監督による、徹頭徹尾アンダーステートメントでドライな演出が光るミステリー/サスペンス作品。
主演はホアキン・フェニックス。
『ザ・マスター』
『ジョーカー』
『教授のおかしな妄想殺人>>続きを読む
すべてにおいて凡庸。
主演俳優のアダム・ドライバーが
「脚本、撮影、CG、演出、編集、音楽…仲間はみんな死んじまった…おれ一人の力でこの映画を商品として成立させなきゃならんのか…」
と孤軍奮闘す>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
地上600mの鉄塔のてっぺん、広さ一畳あろうかという足場を舞台にしたソリッドシチュエーション/サバイバル/サスペンス映画。
「主人公が置かれた状況そのものが敵」タイプの作品は『ゼログラビティ』も『1>>続きを読む
某大手アイドル事務所の権力者が、生前に年端もいかない少年たちを愚劣な性欲のはけ口にしていた事件で世間は紛糾している。
そんな折にこの映画が日本で公開されたことに、不思議な共時性を感じずにはいられない>>続きを読む
楽しかった!
「助けを待つ女性」から一転「好戦的な武闘派」に躍り出たピーチ姫が話題だけど、彼女をアニャ・テイラー=ジョイが演じているのも面白いなーと思った。
彼女も従来『スプリット』『ザ・メニュー>>続きを読む
終わりのタイトルデザインがカイル・クーパーぽくて最高〜。と思ったら本当にカイル・クーパーだった。最高〜。
『Le Manoir du Diable』(1896)や『Le château hanté』(1897)を始め、メリエスは沢山の悪魔映画を作っている。
今作は貴族の女性を大釜に放り込み焼き殺すという>>続きを読む
楽しいポルターガイスト映画。
「宿泊客がホテルの部屋で寝ようとして失敗する」というアイデアは、当時舞台で人気のネタだったそうだ。
メリエスがこの題材で映画を作ったのは1896年の『困った一夜』が最>>続きを読む
トゥイリエ夫妻のスタジオは、1897年から1912 年までメリエス映画のすべてのカラーリング作業を担当した。
今作はメリエスとトゥイリエが組んだ最初の作品。
内容は前年の『悪魔の館』リメイク。
メリエス作品の常連俳優ジャンヌ・ダルシーが入浴する映像。
ココ・シャネルが女性をコルセットのくびきから解放するのはもう少しあと。
https://bit.ly/3N7hcms
ナダールはリュミエール同様、「光と感光剤で絵を描く」文化において重要な人物の一人。
『Films de Paul Nadar』は、その息子ポール・ナダ>>続きを読む
史上初のキスシーン、史上初の上映禁止を食らった映画だそう。ニューシネマパラダイスには引用されていない模様。
1896年。悪夢をそのまま映像にした、メリエスのドタバタ劇。
自分が観たバージョンにはドビュッシー(メリエスの一歳下)の楽曲が付いていたんだけど、「月」がニタニタと笑う描写もあってピッタリだった。>>続きを読む
1895年12月28日。パリ、グラン・カフェ。
リュミエール兄弟による史上初の映画興行の場には33人の観客が集まったという。
その有料上映に先立つ特別試写会には、ジョルジュ・メリエスも招待されてい>>続きを読む
【未整理メモ】
酒と放蕩で身を持ち崩して死んだ主人公の幽霊が、自らの過去を顧み、改心するまでを描いた作品。
「死者に導かれ遍歴する主人公」という型はダンテ『神曲』から着想を得たものか。
ベルイマ>>続きを読む
仙厓義梵の墨絵のような、オイラーの公式のような、コルビュジエの建築のような、ジャコメッティの彫刻のような、スティーヴ・ライヒの音楽のような、フリーザの最終形態のような、美学として完成されたシンプルさ。>>続きを読む
2015年、福岡市博物館で開催された『魔女の秘密展』に赴いた。
昔々、魔女たちが使っていたとされる道具や、魔女狩りに使用された拷問具、魔女に関する文献など、ワクワクする展示が目白押しで、終始テンショ>>続きを読む
パク・フンジョン監督作品は今作が初観賞。
以下、パーフェクネタバレです。
元々アニャ・テイラー=ジョイの『ウィッチ』が大好きで、こちらの『ザ・ウィッチ』も「同じタイトルや〜オカルトホラーかな」と気>>続きを読む
メリエスが複数の場面を用いた最初の作品、かつ彼にとって最初のビジネスとして成功した作品(※)
1つ1つのシーンから1コマ抜き出せば宣材写真に使えるので、「複数デザインの広告を作れる」というビジネス面>>続きを読む
ものすごい数のジャンヌ・ダルク映画が現在までに作られているが、今作は史上2番目の例(※)
https://www.jeanne-darc.info/cinematography/
綺麗に着飾った人>>続きを読む
まず冒頭に「家族のことを考えている消防隊員」のショットを用意することで、単なるドキュメンタリー(客観)ではなく物語性(主観)が生まれており、アトラクション映画からの羽化を感じさせる。
インタータイト>>続きを読む
消防活動は現実の職務が実際にサスペンス性を帯びており、ダイナミックで、アトラクション映画の時代から現在に至るまで映画にうってつけの題材だ。
「馬」や「煙」など19世紀末〜20世紀初頭の映画で頻出のス>>続きを読む
3ショットで成立。「女性の足」をスペクタクルとして機能させる、当時の映画の典型例。
今作の描写は『七年目の浮気』の原型として著名。
同じエジソン社の『What Demoralized the Barber Shop』(1898)や『The Gay Shoe Clerk』(1903)>>続きを読む
1900年にエジソン社で映写技師として働き始めたポーターが、自社が輸入していたヨーロッパ映画を参考にスキルを磨きながら作った初期作品。
スタジオから飛び出し、ブリューゲルの『雪の中の狩人』を思わせる>>続きを読む
多重露光を巧みに使った「バルタン星人」演出は、スペクタクル慣れした現代人の目から見ても楽しい。