悪魔の棲むYeah

私がモーガンと呼んだ男/私が殺したリー・モーガン ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実の悪魔の棲むYeahのレビュー・感想・評価

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若くして天才と称されたものの、薬に溺れて落ちぶれたトランペット吹きの男がいて、その頃に出会って立ち直らせた年上の女がいて、蜜月を過ごすけれども、痴話喧嘩から女は男を撃ち殺す。

タイトルからすると、そのトランペット吹きに焦点を当てたように見えるけれども、実際には女の側の人生、人となりに寄り添ったような作りになっている。十代の前半に子供を2人も産み(産まされ)、その土地から逃げるように都会に出てきた女。
料理上手で、したたかな面も持ちながら基本的にはお人好しな女。
観る側を感動させようみたいなやらしさがなくて、謎かけ風でもなくて、でも見入ってしまった。