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アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴのsignaldadaのレビュー・感想・評価

1.5
78年に公開された『発情アニマル』のリブートらしいのだが、オリジナルを知らずして観ても観なくてもこれ程の映画に何を感じ心震える訳もなく。女性がひとり人里離れたコテージにて、見ず知らずの男性達に集団暴行されるという前半部分。色っぽい都会の女に、ションベンくさい田舎のチンピラたちが絡んでは軽くあしらわれ僻みキレる。古き良きキャビン系ホラーの導入部を想起させる物語はじめは可もなく不可もなくだが、観る側が準備していた受身のテンションを大きく刺激し始めたのはやはり例の極悪非道な暴行描写。胸糞の悪さは見事に表現出来ていたが、残念だったのはやたらとどのシーンもオブラートに包まれている演出。後半部分最も重要なトピックであった被害者の都会女によるハイテンションリベンジへのフリにするのであればだいぶ弱まってしまう。リベンジシーンがイーライ・ロス調の拷問ものばかりでどれも上質だっただけにこれは本当に勿体無い。カラスに躰を貪られるシーンはカラスが立派なCGだった。
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