JUN

かもめのJUNのネタバレレビュー・内容・結末

かもめ(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

かもめにおける喜劇性はどこにあるのか。
この映画のマーシャを見て少し感じられたところがあるかもしれない。
愛する人が自分を愛してくれない、辛い片想いを忘れる為に好きでもないが愛を与えてくれる教師と結婚する。だが月日が経っても結局トレープレフを忘れることができない。
彼の挙動一つでワンワン泣いたり酒タバコに溺れたり、彼のために自分の人生を捧げている(棒に振っている)様子は一歩引いて観るとバカバカしくて喜劇的に見える。
他にもそんな人物ばかりで、ものは違えど皆何かに執着している。が、誰も幸せになれないしそれを手に入れても思ったのと違ったな、、と思うわけで。

トリゴーリンのメモのところ、最後の「…破滅させてしまう。」のところだけはニーナに聞かせないという演出は上手いしずるい。映画だからできること。
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