あー

顔たち、ところどころのあーのレビュー・感想・評価

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)
4.6
写真家JR氏は存じなかったのですが。

ちょうど観る前にふと帰り道、
原付でブーンしながら偶々、
アニエス・ヴァルダの『幸福』って
マイベスト入るかもしれん。と
今更ながらに思っていたのだ。
内容は同時に2人を愛した男の話。
なのだが、その風景の切り取り方、音楽。
お話の顛末。全てが足りてるのよね。
欠けてるピースが見当たらんくらい
心地良い映画じゃない筈なのに、
唸ってしまう。うーむ。
観た時より長年寝かせるとじわる映画。

ほいだら当時33歳のJRと一緒に
フランス内旅するのは88歳
アニエス・ヴァルダッッッ!!
この2年後お亡くなりになっていたのか🥺

歳の差55歳の2人のロードムービー
ドキュメンタリー。

この2人の会話がウィットに
富んでいて面白いッッッ🎶
おばあちゃんと孫。というよりも
同じ感覚を持つ同志としての見方が強い。
大先輩に軽口も叩くけれど、
彼女をリスペクトしているのも伝わる。
アーティストとして、彼女の希望と
アートがズレた時はきちんと伝えている。

最終、海のあの場所に貼った写真は
凄く良かった。翌日の顛末含めて。

旅の途中で出会う人々の写真を
いろいろな場所に貼りつけていくのだが。

すっっごい素敵!!!!

JRのお仕事用の車のデザインも
アイデアもユニークで面白い!!

1番最初の写真とか、パン🥖一つ
加わるだけでこんなにもユニークな
写真が出来るんだ!!って目から鱗。

黒眼鏡を絶対外さないJRは
若き日のジャン=リュック・ゴダールの様。

アニエス・ヴァルダは若き日の
ゴダールが自分の前だけで
眼鏡を外してくれた事があるから
JRの眼鏡も外させようとあの手この手w

ゴダールと親交のあった彼女。

終盤ゴダールに会いに行くのだがー。

ドキュメンタリーとしても
面白かったけれど、
モキュメンタリーにも
なっているのかな!?なんて
一つの作品としても含みのあるラスト。

顔たち、ところどころ。
の合間に現れるヌコ🐱にも癒された
とても心地良いドキュメンタリーだった。
あー

あー