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顔たち、ところどころのyuzuhoのレビュー・感想・評価

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)
4.2
人と対話し、顔の写真を撮って壁に貼り、不特定多数の人たちがそれを見る
その人のヒューマニティを顔にうつしだすのもふたりのまっすぐに向き合う姿勢が故の技だなあと思う

誰もがみな自分は何者なのか、何者でもないのか、を考えることがあると思うけど、こうして大きく顔写真を貼られると、人間全員が優劣なくかけがえのない"何者"なのだと思う

特に終盤の漁港の三人の妻がそれぞれ自分の心臓の位置で放った"自由""不安""支配"は印象的でとてもすきなシーンだった

アニエスが杖をついていたり階段をのぼるのが遅かったり、年を重ねていることもすごい愛おしく思える
JRのトラック夢があっていいなあ〜

想像力は人と関わるもの
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