偶然こそが最良の助監督
パリ左岸派の代表的監督アニエスヴァルダと、写真家JR二人でフランスを旅するドキュメンタリー。
アニエスヴァルダについては説明不要だと思うけど、JRは美術手帖を読むに日本でも活動していて12年に撮影室とプリンターを兼ねたトラックで東日本大震災の被災地を巡回していて、世界中であらゆる人が鑑賞可能な壁をギャラリーにするプロジェクトを通して、紛争や貧困といった世界各地の問題を発信するとともに、アートが世界の見え方を変えうることを提示し続けている、とのこと。
JRの年離れた相棒アニエスに向かって君〜と呼びかける訳はまあ素晴らしいと思う。フランス語はできないので恐らくと前置いた上で、それはtuの直訳だと思うのだけれど、日本で年下の男が相手の女性に君〜とは普通呼びかけない。でもそれが全くおフランス!って感じで良い。素敵な距離感って感じ。