これはもう、映画として祝福されているようなドキュメンタリーというよりは映像エッセイ。観る人たちも祝福されているような気持ちになる。
アニエス・ヴァルダはこれまでのドキュメンタリーを見てもそう思ったけれど、年齢を重ねるにつれてホントに自由になったひとなのだと思う。自由とは、彼女の場合、なによりも自分自身であることにくつろいでいることではないかしらん。
ポップ、ファンキー、パンキッシュでもあるアニエス・ヴァルダみたいな87歳になりたい! そして54歳年下のJRみたいなボーイフレンドと旅に出て、少々は言いにくいことでも何でも素直に口にしてピシパシやり合って、時にベンチで肩寄せ合って和むのだ!