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ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で/ネリー 世界と寝た女のamandapandaのレビュー・感想・評価

3.4
本人の過去、現在、著作内容が入り乱れるので、混乱する人もいるかも。私は著作を読んでいなかったので、途中まで過去と現在なのかと思ってしまった。
でもなぜか男性がマチューばかり、女性がスザンヌばかりだったりで気付くことが出来た。
なんと言っても著作を読んでいないので、才能あるのだろうなという前提で話を受け入れるしかない。
おこがましいけど寂しい人、寂しい人生だなと思う。評価軸が自分ではなく、他人にあるから。
自分がどうしたいか、ではなく、他者から自分がどう見えるかが気になってしょうがない。自己承認欲みたいなものかと。本を書くことで自分のしたいことがわかるけれど、やはり批評が気になる。美しいのに更なる美、賞賛を求める。終わりがないので、自殺もむべなるかな。
聡明であっても抜け出せないものなんだな。
何故こうなったか、理由などないのかもしれないけれど、子供時代をもう少し見たかった。
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