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友罪のyekaterinaのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
4.3
スコアが低いのが気になったけど、内容とキャスティングにひかれて視聴しました。

男の子ママなので、少年犯罪をテーマにした映画は、何となく気になるのです。
重く苦しい内容でしたが、後味は悪くありませんでした。

何かの賞を授かっていても、おかしくないくらい素晴らしいのに、無冠です。
生田斗真さんも、永山瑛太さんも、葛藤や絶望の中に淡い一縷の望みを求めて、もがきながら必死で生きている様を熱演していました。
特に永山瑛太さんは怪演。何処かちょっとネジが飛んじゃってる感じの青年が、時折表す凶気が恐ろしかったです。

どの役も難しいように思いましたが、夏帆さんの過去から逃げる薄幸のヒロインと、忍成修吾さんの安定のゲス男は既視感あり過ぎでした。

ドラマ「最愛」で主人公の兄を演じている奥野瑛太さん(暴力的な工場の先輩役)、ドラマ「妻、小学生になる」で主人公の娘を演じている蒔田彩珠さん(法務教官の娘)にも注目でした。

登場人物それぞれが背負う過去の罪を描く社会派ドラマ。答えは見つからないけど、考え続けることが私たちには必要なのだろうなと思いました。
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