地味で無骨な作りであり、この作風で2時間は少々長いかとも思うが鑑賞後の満足感は高い
ごくごく普通の会社員だった男が交通事故を起こしてしまい刑務所暮らしをすることになるが、そこで生き延びるために彼はギャングとして成り上がっていく
"成り上がっていく"と表現しているが、正確には上がってるのは刑務所内の地位だけで人間としてはどこまでも堕ちていく主人公
家族を守りたいという絶対的な行動原理があるため、頑張るお父さんとしてグッとくるものがある
主人公の環境適応能力の高さと刑務所暮らしでだんだん冷酷非道になっていく、ある意味の成長を楽しめる
硬派ではあるがなかなかの佳作