じゃいろさんの映画レビュー・感想・評価

じゃいろ

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ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

3.8

ゾンビ映画の金字塔でありながら未見だった本作を遂に鑑賞

今となってはゾンビ映画のお約束になっている要素が本作から始まっている?のは凄いし古さを感じながらもどこか先鋭的にすら思えるロメロの手腕が素晴ら
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.8

劇場スルーしてからサブスクに全く来ず、遂にU-NEXTに来てくれたからすぐ鑑賞

人間は"偶然"には勝てない この映画のキャッチコピーでありながらこの映画を体現していて好きなフレーズ
女性が失踪する事
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タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

3.6

カンタン・デュピュー監督作品はディアスキンと本作しか見てないが、やっぱり変すぎて全体的にはかなり序長に感じて短いはずなのにやたら長く感じる

タバコ戦隊が怪人と戦う序盤はしょうもなさと必要以上の血糊の
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ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)

3.8

70年代の作品のような硬派な作りで地味だし、話も複雑ながら間違いない娯楽性も持ち合わせた隠れた名作

巨大な陰謀に挑む主人公というベタな設定だがどこまでもリアリズムに乗っ取ったサスペンスフルな世界観は
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誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.7

リーアム・ニーソンの数多にある無双映画とは違いドラマ性に重きを置いた作風は個人的には好きだ

主人公が贖罪のように事件解決に走る作品は大抵面白いという自分の中の考えがあるが今作もインパクトこそ薄いが面
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オーダー(2024年製作の映画)

3.7

"ヒート"をベースにしたような硬派な犯罪映画であり、偏った思想をもった集団の純粋さの怖さも孕んだ一作

銀行強盗シーンや短いながら緊張感のある銃撃戦などどこまでもドライでグッとくるシーンもあれど、全体
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.5

北野武の新作と聞けばそりゃ期待してしまう、しかし北野武(本作ではビートたけしと言った方がいいか)は映画そのものを皮肉るような実験作を作ってしまった

前編はノワール、後編は前編をフリにしたコント劇にす
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コラテラル・ダメージ(2001年製作の映画)

3.7

シュワちゃんを主演の起用してるにしてはアクションに全振りしているわけでもなく、かといって重厚なドラマ性があるわけでもない惜しい作品

社会派っぽい雰囲気でやってることは結局普通のアクション映画なのが面
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.8

落ちぶれたハリウッドスターの再起を賭けたブロードウェイの内幕に迫る
ワンカット風でストーリーを展開させる実験作

起きてることや登場人物たちの置かれている状況はどれも悲惨なものが多いが暗すぎる雰囲気に
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クリフハンガー(1993年製作の映画)

3.8

久しぶりに実に映画らしいアクション映画を見た この時代の作品はCGじゃなくスタントでアクションを撮ってるだけあって当時の独特の迫力かあって楽しい

数あるスタローンのアクション映画の中でもあまり強くな
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.8

都合が合わず映画館では見れなかったが夜中にテレビで見たのはむしろ良い体験だったと思う

70年代のTVショーで起きた大惨事を残したフィルムを見るというファウンド・フッテージもののモキュメンタリー作品
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.8

今までそれなりに映画を見てきたが久々にトラウマになる作品を見てしまった

"食人族"というタイトルを冠していながら、食人族はこの作品には存在しないし人間の愚かさをまじまじと見せられて最悪な気分にされる
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.7

ダリオ・アルジェントの最新作、劇場スルーしていたがアルジェント監督にハマった今に見れたのは良かった
昔ながらのジャッロ映画なこともあり、やや平坦な印象を受ける本作だが、殺害シーンや死体の見せ方を見ると
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

70年ほど前の映画でもこれほどまで娯楽性に溢れて現代の目で見ても楽しめる作品があるのが驚き

最序盤に映される水死体、その死体のモノローグによって始まる時点でめちゃくちゃ面白い。最初に結果を見せて何故
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.6

サスペリアPART2という邦題でありながら、同監督作品なだけでサスペリアとは無関係な作品でさらにサスペリアより前に制作されているという当時の日本側の杜撰な仕事ぶりはよくない

作品自体はサイコスリラー
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ面白い
ホラー映画は見世物としての面白さをもっていることが娯楽性に直結することを教えてくれる名作
ダリオ・アルジェント作品は"フェノミナ"しか見ていなかったがこれは他のディスコグラフィも追
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.8

この映画をネタバレなしで見れてよかった、またネタバレしたところで面白さが半減する作品でもないが中盤までのこの話がどこに着地するのか予測のつかない状況はなかなかに楽しめた

極端に登場人物の少ない作品だ
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ザ・タウン(2010年製作の映画)

3.8

思ったよりは骨太なケイパーものに仕上がっていて好印象
どこかヒートを匂わせる雰囲気を纏っており、軽いけど重厚な作品という矛盾を抱えた作品に個人的に思えた

なぜ軽いと感じるのかは主人公のベン・アフレッ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

タイムループものの作品は数あれど、たった2分を繰り返し、しかも世界の命運や主人公たちの命が懸かってるわけでもなくひかくてき平和なタイムループなのが新鮮で良かった

小さな舞台で2分を繰り返すというのは
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オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)

3.8

呪いの鏡vs人間、呪いの鏡が強すぎる...
低予算ぽいホラー映画ながら、小手先の恐怖演出に頼らず背筋が凍るような作品を作り上げたのが素晴らしい

呪いの鏡はただそこにいるだけで、見たものの気を狂わせた
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ブラック・サンデー(1977年製作の映画)

3.6

かなり硬派で危ないサスペンスで面白いは面白いがどうも長く感じた

テロリスト側の人物像も丁寧に見せる作りは楽しめた
女性テロリストのダーリアがパッと見普通の主婦に見える風貌なのがよかった
男性テロリス
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ワイルドシングス(1998年製作の映画)

3.6

どんでん返しが売りのセクシャルサスペンス映画
確かにどんでん返しは面白いがツイストになっていたのは最初のネタだけであとはまだ続くの?って感じ

どんでん返し自体を否定はしないが、それに依存して面白いス
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.7

面白い映画かと聞かれると首を縦に振りにくいが、好きな映画かと聞かれれば真っ直ぐ首を縦に振れるような偏愛映画

話は意味わからないし白黒でどこまでも淡々としたドライな作風は人を選ぶが刺さる人にはとことん
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.7

嘘みたいな本当の人生を歩んだ実在するラッパーの成り上がり物語

起きてることは面白いけどそれをエモに寄せず淡々とみせていく演出は好みのものだったが、映画的な盛り上がりには少々欠ける印象
前半の壮絶すぎ
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.2

ストーリー良しアクション良し役者良しとここまですべてが高水準の映画を久しぶりに見れた
既に今年の新作ベスト首位は固い

入り組んだ九龍城砦のセットがまず視覚的な楽しさに溢れているし、そこを舞台に熱い
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.9

ワンカットで描かれるお仕事嫌だ映画

忙しい日のレストランの裏側を生々しいまでに見せられる、人によっては胃がキリキリして仕方ないであろう名作
ひとりひとりのキャラ立ちが面白く、確かに職場には多種多様な
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

"子供は残酷"なんて簡単に片付けられないとんでもない傑作
まだ人格が形成しきってなく、善悪の基準が曖昧でさらには大人の不在な世界となると大人の世界よりよっぽど残酷なことが起こることは想像しえる

団地
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.6

"この世の幸せの量は決まっている""誰かの不幸の上に幸せがある"というこの映画の根本のテーマは面白いものだったが、全体的な作りはどうも雑な部分が多く色々惜しい佳作

実家の祖父祖母の様子がおかしいのは
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.9

新年、映画館で初めて鑑賞するにはピッタリの景気のいいアクション映画であり、ステイサムが無双する様を見せることだけに特化した無駄の削ぎ落とされた傑作

前述の通り、とにかく無駄を削ぎ落としてあり、ストー
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卒業白書(1983年製作の映画)

3.7

トム・クルーズの初主演作ということがきっかけになり鑑賞したが、初々しいトム・クルーズを見る楽しさもありながら資本主義を話に絡ませたり意外にもただの頭空っぽな青春映画には収まらないのは素晴らしい

親が
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またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.8

突然目が合った人に襲われるというアイデア1本で作られた映画、ある種出オチとも言えるがその設定をあくまでもシリアスに描くことによって緊張感と妙にコミカルな雰囲気を感じる

初めは急に会社の研修生にPCで
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.4

やっぱりPOVは自分に向いてないと思わされる作品だった
画面酔いするし、どうもストーリーが単調になってしまうのが残念
今作に関してはストーリー云々より街中に現れる怪獣をリアルな目線で鑑賞することに意味
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アビゲイル(2024年製作の映画)

3.7

レディオアノットの監督の作品という時点で少し期待していたが、やっぱり血みどろで堅苦しくないスプラッターで無邪気に楽しめる

アビゲイルがヴァンパイアなのは予告で分かるが、その正体がバレるまで意外に時間
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フローズン(2010年製作の映画)

3.8

もしも誰もいないリフトで置いてけぼりを喰らったらという、現実でないとも言いきれないリアルなシチュエーションホラーであり、その設定だけの出オチ映画に思えるがリアルゆえに厭な演出が多く飽きず楽しめる

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