ひしくい

ブラッド・スローンのひしくいのレビュー・感想・評価

ブラッド・スローン(2016年製作の映画)
3.5
刑務所内で生き抜くためにはギャングのシステムに組み込まれるしかなく、罪を償うために入った場所で犯罪に染まっていく矛盾。そしてそこでは頂点に立たない限り上の指示し従う他なく、実質的に自分でハンドルを握ることはできず、表に戻ることもできない悪循環。

何が上手くて辛いって主人公の刑務所での監房の番号と、出所後に滞在するモーテルの部屋番号が同じっていうね! 別に出所したからって何も変わらない、ギャングと縁を切ってクリーンになれるわけじゃない。世界の境目は刑務所の出入り口じゃないんだ……あの飲酒運転なんだ……。

原題は“Shot Caller”で、また妙な邦題をつけたなと思っていたけど、見た瞬間にこのシーンがあったからブラッド・スローン=血塗れの王座にしたのか……ってわかるシーンがある。
しっかし松竹エクストリームセレクションはいつもいいラインの映画を拾って来てくれる 『ロキシー』も見よう。