おヴパちヴい

シークレット・ルーム/アイ'ム ホーム 覗く男のおヴパちヴいのレビュー・感想・評価

4.9
ハーバートが靴を履かせるシーンらへんからボロボロ泣いたw

主人公は、初めは堅苦しいが、面白いおっさん
勝負事が好きで、なんでかしらんが自宅の向かいにある物置に潜む、物置から、窓越しに家の中の様子を眺め、自分がいなくなったことに対する妻の反応を窺う

「主人公の視点」と「窓越しの家の様子」、基本的にこの2つの視点しかない、あと主人公のナレーション
家の中のセリフは、声が届かないので無音となっている
あと、雰囲気的にはコメディ映画だとおもう

窓越しの妻の会話の内容を、今こんな風に喋ってるぞと、想像して皮肉こいてる
セリフを主人公がおどけた感じで喋ってて、それが時々めっちゃおもろかった

内容としては「自由」とか「自然体」とか、そんな感じかなと、あと「開放」とか
難しい内容ではないが、これといったわかりやすいテーマ性があるわけじゃない気がする
妻への愛が大きなテーマではあると思うが

主人公はなにがしたいのか?
たぶん、勝負をしているのである
勝負事が好きな人物という描写がある
過去を振り返って、自分はどこかで勝負を放棄してこなかったか?
だから急に勝負がしたくなった
なんの勝負かしらんが、きっとそういうことだろう

1つ感じたのは、エミリー、ハーバートとの触れ合いによって、すっと緊張の糸が解けたこと、主人公が、じゃなく、見ていた自分の緊張が
エミリーが笑うと緊張がほぐれて泣ける、不思議な気分だった
それまで鳴っていたBGMが無音で、無音が引き立つ演出もあったとおもう

ハーバートが靴を履かせるシーンは『E・T』の「指」のシーンを思い出した
未知の生物との触れ合いだなと
主人公がある意味、未知の生物と化していたので

どうオチをつけるのかわからんかったが、捻ったオチはやめてくれよーと思いながら見た、で、なんやかんやで個人的にはめっちゃ好きな映画だった

『キャスト・アウェイ』という映画を見て、その次にこの映画を見た
何たる偶然か、結構内容が被ってる様な気がして笑えたw
方向性は全然違うけど、似ている映画だと思う

※3回見たw
サントラ欲しい
おヴパちヴい

おヴパちヴい