勤務先からの帰り道、電車で停電がおこり
深夜の帰宅になってしまった。
「もしかしたら浮気を疑われるかも、、」
（↑この時点でまだ自分はイケてると思ってる）と
離れの２階で過ごしたまま寝てしまう。
出ていくタイミングを失ったのをいいことに、
ちょっと離れて暮らす家族がいかに自分がいないことを
悔やんでいるのかをほくそ笑んで覗き見ている。
なのに会社や警察に連絡して取り乱すのは
最初だけで、父親がいない生活を普段通り、いや
それ以上にエンジョイしている家族。
徐々に自分の存在意義や当然と思っていた関係は
大切に思われていないことを感じていく。
いわゆる中年の危機で、家族の為に働き
人生の先が見え始め、このまま終わるのかと
うっすら心にあったのが発端だったのでは。
世のお父さんで共感する人が多いのでは、と思った作品。
