Yasuyo

コンプリシティ/優しい共犯のYasuyoのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

喜怒哀楽が控えめだけど
とても伝わる中国人。
あらすじとは違い
それほど寡黙でもなく頑固親父でもなく
優しくユーモアのあるお父さん。

それぞれが
物理的・心情的に
祖母、母・息子と離れている暮らし。
そんな2人の距離が縮まる流れが良かった。

「おとうさん」
と言って慕ってくれる中国人が
健気で大事になっていったんだろう。

外国人の就労について
あまり詳しく無いので
難しいことはよく分からないのだけど
きちんと手順を踏んで
蕎麦屋を継いだら
なんて良い話だろう
と、思った。

でも、調べたら
強制送還されたあと
すぐには再入国出来ないみたいだし
不法就労の助長は
3年以下の懲役、または300万以下の罰金と。

きっとお互い
もっと一緒に蕎麦を打ちたかっただろうけど
相手のために逃がし
相手のために逃げたんだろうな

その後、中国人はどうなるのか
お父さんはどうなるのか

はっきりとしないままの終わりだったけど

北京で蕎麦屋を開いて欲しい
という一縷の望みは持ってしまった。

…見た映画が「君の名は。」で
最後に自分の名前をボイスメッセージに残す

これは、蛇足だったような。
Yasuyo

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