「光州事件」というものを知らずに観ました。
明るい笑顔のポスターと、序盤のコミカルな雰囲気からは想像できない世界に飲み込まれていく。
全く無知だったお陰で、光州入りした辺りからはキム運転手と同じように、
「なんで⁉︎一体何が起きてるの⁉︎何のために⁉︎」
頭の中は終始そればかりがグルグル巡り、訳の分からないまま、悲惨な暴力や虐殺の世界に放り出され、全く心がついていかなかった。
ただただ怖くて悲しい。
同じ国の軍人が何故こんなことを?
命懸けで取材をしたピーターと、命懸けで彼を支えたたくさんの正義。
最後にはその想いが勝利した。
だけど、世に出ている「事実」は、本当に「事実」なんだろうか。
事実が悲惨であればあるほど、私たちは事実から遠ざけられているのかもしれない。