タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜の作品情報・感想・評価・動画配信

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜2016年製作の映画)

택시운전사/A Taxi Driver

上映日:2018年04月21日

製作国:

上映時間:137分

4.1

あらすじ

「タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜」に投稿された感想・評価

約2ヵ月ぶりの映画館だーーー!(涙)
シネマート心斎橋で、文字通り「実質無料(タダ!)上映」
(見逃してたので、ありがたい…)

「光州事件」か~歴史で習ったな…(驚くほど曖昧)
毎度毎度言いますよ韓国映画の緩急はスゴイ!

汚いおっさんばっかり出てくる訳ですが
(欧米の「イケオジ」とは一線を画す
「韓流おじさん」ジャンルww)
めっちゃいい味出してて、印象強い俳優たち。

笑えるのに、緊張感すごくて(実際あった話だし)
とにかく脚本がバツグンにいいよな。

あと、昨今の邦画なら「亡き嫁&幼き娘」のシーンは
再現にすると思う。
それをモノローグで演出するのが
韓国映画がハイレベルな所。

映画仲間と話してたんだけど
邦画って、年寄り・子供(含若者)向けか
「性欲&恋愛欲を持てあました中年」向けが多いやん? 
韓国映画は「大人向け」の作品多いよな。 
政治や歴史も基礎知識あって、客寄せタレントが出てなくても
ちゃんとついて来られる大人。
興行収入に如実に出てる。
 

ところで、80年代なんてつい最近。(自分の感覚だと…)
韓国では、民主化は「与えられた」ものではなく
「犠牲を払って掴み取ったもの」という意識が
日本とは徹底的に違うんだろうな。
いかんせん、軍人も徴兵だから。
(いち兵士の懊悩も描かれてたね…)

映画業界も、観客も
「社会」に対する緊張感が
日本とは全然違う。 やはり世界規格!
ソンガンホは情けないおっさんやらせたら世界一やな。

1980年光州へソウルから取材に行きたいドイツ人記者とタクシー運転手が出会う。最初は仲悪いが徐々に自己開示してお互いわかりあっていく。

軍部の弾圧を世界に伝えたい記者の熱意に段々運転手が協力していく。。
若い軍人がソウルナンバー見つけたけど見逃すシーンは、軍の中にも方針に反対の人いるけど、命令には面と向かって違反できない。

旅先の人と交流があるところが好き。俺やっぱりロードムービーの展開が好きだね。
後半軍人の暴力で、知り合いが死にまくるのがつらい。
ラストのカーチェイスでタクシー仲間がみんなで助けにくるシーンがたまらん。
「タクシー運転手」ってひねりのないタイトルが一段と輝くな。
悲しい事実。
勇敢な人達はいっぱいいるね世界が平和であり続けますように
いい作品だった。とても。
ソン・ガンホが泣いている場面でこちらもぐっと来た。

この作品は、朴槿恵前大統領のお父さん、朴正熙が暗殺されたすぐ後の時代。
彼女の父親の時代は独裁政権とも呼ばれ、ベトナム戦争へ軍を派遣させ、国内教育では反日イデオロギーも強く打ち出していた。
だが、高度経済成長を遂げ、またその開発で禿山になってしまった土地に植樹が行われる等、必ずしも全てが悪い事ばかりでは無かったと聞く。
その彼が暗殺され、国民には独裁ではない民主化の歓迎ムードが流れる中、クーデターを起こした集団は揉め、逮捕者や死刑判決者まで出し、結局は彼の独裁部分(強固な言論統制)を受け継いでしまった。

…という様な、時代背景は知っておいた方が良い。
ちなみに朴槿恵は父親よりも前に母親までも暗殺されているんだよね。
なんて時代だろうね…。。

当たり前に個人や年齢でも差はあるのだろうが、韓国は地域別でも支持政党・政策にかなり偏りがあり、中でもこの作品のメイン舞台の光州のある全羅道のそれは、かなり強固なものだと聞く。
しかしこういった歴史があるのなら、それにも非常に納得する。
だってこれ、遠い遠い昔の話ではなく1980年だものな…。

10万ウォンに目が眩んで他人の仕事を横取りし「私とトゥギャザー、レッツゴー光州」とか言う。そしてルーさん英語みたいになってる字幕に笑ってしまうw
史実を元にした作品だが(脚色ありと最初にテロップが出る)、主人公の彼のキャラクターは創作だ。
ドイツ人ジャーナリストの彼は再会を果たせなかった=主人公の彼がその後表立って出てくる事が無かったという事なので。

「どうしてそこで喧嘩になるん??」と云う様な、かなり謎な怒りの沸点とか、事実確認をせずにとりあえず怒ったり、とりあえず謝ったりする様子を受けて、国民性かしら?ふふふっとなりつつ(?)
20分少々経過してから、そういう序盤のポップな様子から「なんかこれヤバイんじゃね…?」という風に作品の空気が変わる。
その時の空気が緊張感があって良かった。
悲惨な光景が広がって。
一旦街を出た時の光景が平和そのもので、、ぼんぼりまで飾られていて。
仕方がない事だが、別の街にいるのは、噂話のレベルを超えない真実やテレビや新聞の情報だけを信じる人々しかいなくて。

当たり前だが、テレビのニュースだけ、誰が発したか分からないネットの情報だけを鵜呑みにしてはいけないってのは、現在もそうだよね。
見る側が、情報の1次ソースを確認して、精査する癖をつけた方が良いよね。
特にニュース番組については、善悪や伝える側の個人的な感情や意見は関係なく、あった事実を伝えるのが彼らの仕事と思う。

途中女性から差し入れてもらって屋上で食べていたおにぎり、ソン・ガンホは美味しそうに食べるなぁ。
トーマス・クレッチマンが、多分座りなれていない床にそのまま座って、キムチとか辛い食べ物を食べてふーふー言ってるのはワロタ。
苦しい展開が多いので、こういったシーンを入れてくれるのは助かる。
ユ・ヘジンの役はいい人だったなぁ。。
でもあの後、彼の家族はどうなってしまうんだろう…という点は気になった。

軍人さんを全員が悪として描いていなかったのも良かったと思う…まぁ1人だけだったけど。

プロパガンダ臭がしなかった訳ではない。
「きっとこれは脚色部分だな」と思った部分や「“映画”してるなぁ」と思う演出も多かったが、その分とても観やすく仕上がっていたと思う。
何より主人公が完全無欠な正義漢として描かれていなかったのが映画作品として良かったと思う。
普通か、むしろそれよりちょっと駄目な感じの親父だったもんなw
彼の心境の変化も分かりやすかったし、共感できる部分も多かった。
観て良かった。

すげーどうでもいいけど、ユ・ヘジン髪の毛多っっ!と思ったw
kauaikai

kauaikaiの感想・評価

4.2
またしてもソンガンホッシにやられた感。
別れ際、なんでとっさにタバコの名前を書いてしまったのだろう。
もし再会が実現していたら。
おぉん

おぉんの感想・評価

4.4
めちゃくちゃ良かった。実話らしいけど結構脚色されてるなってシーンが正直いくつかあったし完全に泣かせに来てる感あったけどそれ考慮しても最高。
zkty1006

zkty1006の感想・評価

5.0
主人公のタクシー運転手。光州のタクシー軍団。大学生の通訳。最後の検閲の若き軍人。ドイツ人記者。光州の新聞記者たち。とにかくヒーローがたくさんいる、いるけどそれらを圧倒的な暴力で虫けらのごとく蹂躙していく。
しかも、ほんの40年ほど前の出来事。もっとちゃんと歴史を知ること。
でないとここにいたヒーローたちがいなかったことになってしまう。この映画の再現力、この熱量、圧倒的な恐怖。重量感半端なかったです。
たなか

たなかの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ソンガンホすごい
ソウルに帰るか光州に戻るか葛藤するところも等身大の「市民」
Nozomi

Nozomiの感想・評価

5.0
知らなかった。
こんな現代史があったなんて。

これまで何を勉強してきたんだろう。

無力。
DAI

DAIの感想・評価

4.2
1980年に韓国で起きた光州事件でのドイツ人記者と韓国人タクシー運転手の実話を、
ソン・ガンホらの出演で映画化したドラマ。
光州へ取材に向かうドイツ人ジャーナリストと彼をタクシーに乗せた運転手とのやり取りを、
コミカルかつシリアスに描く。

スタートは滞納してた家賃を稼ぐためにマンソプ(ソン・ガンホ)が
軽いノリで記者を乗せたり、コミカルで明るい映画かなと思いきや、
中盤以降、光州に入って最初の民衆弾圧の現場あたりから、
雰囲気が急速に変わり、シリアスで重苦しいムードに。

軍の容赦なき暴行と虐殺は全く状況を把握してなかったマンソプ同様にただただ唖然として傍観するのみ。
こんな事が実際に40年前行われてたなんて信じられない。
デモをしている丸腰の民衆に発砲するなんて今からは考えられませんよね。

光州のタクシー運転手がマンソプ達をソウルに帰すため、
命がけで軍の追手から守るトコはマジで泣けます。

脚本、カメラワークやカット、フレーミング、演技、
全てにおいてレベルの高い映画でした!

なんとかして二人には再会して欲しかったですね。
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