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実際にあった光州事件が基になった映画。
妻に先立たれお金に困りながらも男手ひとつで娘を育ててる主人公。大金目当てで外国人記者を乗せて訳もわからず光州に行くとそこは…。
悲惨な記録を残したい記者。何としてもそれを世界に向けて発信して欲しいと自らが盾になった地元の大学生。気にはなるけど娘のために早くソウルに帰りたい主人公。その気持ちを理解し裏道まで教えて早く帰るんだって言ってあげる地元のタクシー運転手。でも、やっぱり見捨てることなんかできなかったマンソプ。
それぞれの気持ちがすごく切なかった。
あんなにひどい事が行われてる光州を抜け出すとそこにあるのはごくありふれた日常で。何とも言えない気持ちでククスとおにぎりを食べるシーンが印象的だった。
そして光州へと戻ったマンソプが病院でジェシクの遺体を前に打ちひしがれるピーターを励ますところは涙腺崩壊。
あとは、最後ソウルに戻る途中の検問所でナンバープレートを見逃してくれた兵士。自分たちは間違ったことをしているという良心から来る勇気ある行動だなーと。
いやー、でもやっぱりこの映画はソンガンホの凄さを改めて見せつけられた感じ。この人は本当に作品ごとにいろんな姿を見せてくれる。
