・物語★★★★★
・配役★★★★
・演出★★★★
・映像★★★★
・音楽★★★★
1980年5月。
韓国で起きた『光州事件』を描いた作品です。
すぐ隣の国で、しかも自分が生まれたほんの少し前に、こんなにも悲しく凄惨な出来事があったとは、恥ずかしながら思いもよりませんでした。
市民も、記者も、タクシー運転手も、そして軍人も…人ひとりの命の重みって一体何なんだろう。
作品冒頭の雰囲気が明るくコミカルなだけに、中盤以降の展開があまりにも悲しく突き刺さります。
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(※以下、ネタバレあり⚠️)
エンドロールで登場する生前のドイツ人記者本人のコメントが胸を打ちます。
海を越えて果たされた約束。
その約束を果たした彼の願いは、ついに叶うことはなかった…
でも、再開は果たせなくとも、ふたりの想いは、きっと今の光州市民、ソウル市民、韓国国民、世界中の人々に共有されているはずです。