まの

鈴木家の嘘のまののレビュー・感想・評価

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)
3.2
引きこもりの長男が自死し、遺された家族の話。

長男が何故引きこもったのか、何故自死を選んだのかはっきりした理由が分からず、
遺された家族の気持ちが辛かったです。
長男が生きていると信じきる記憶を無くした母親の姿は哀れで、長男の死を隠し続ける周囲の様子は滑稽にも思えました。
アルゼンチン、イブちゃん、霊媒師など自死の辛さとは相反するものが出てきて哀しいだけの話ではなかった事が救いでしょうか。

自死はとても難しい問題だと思いますが、遺された家族の事も考えて立ち止まってくれる人が増えれば良いと思える作品でした。
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