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君の膵臓をたべたいのssiのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
4.7
2024年 75本目

再鑑賞。これは円盤も持っているほど大好きな作品です。

原作・実写映画ともに人気な作品ですが、私自身このシリーズは本作のみの鑑賞になります。すごく新鮮な印象を持った記憶です。特に主人公とヒロインの掛け合いがとてもアニメ作品っぽくないというか、アニメらしいクサさがなかったんですよね。最初から最後まで純粋というか、何か良かったんですよ。最初は「大病お涙頂戴系か〜」と思っていましたが、全くそんなことはなく、主人公の成長を描いた作品でした。

主人公「僕」を俳優の高杉真宙さんが担当されているのですが、時系列通りに収録していることもありどんどん上手くなっていくんですよね。それが「僕」の成長過程とリンクしていて、物凄い化学反応を起こしています。ヒロインを演じるLynnさんもとても素晴らしく、大病を抱えながらも、いつもの「日常」を歩みたい彼女の心情を繊細に表現されており、実力派声優であることを改めて感じさせます。

アニメーションも素晴らしく、特に桜をフォーカスした美術背景に注目してほしいです。世武裕子さんの劇伴も素晴らしく、CDも購入するほど大好きな作品です。

どんな壮大なことよりも、今生きている「日常」が1番壮大であり、ドラマであることを教えてくれる作品。
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