ユータ

君の膵臓をたべたいのユータのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
4.7
※今回は特大号です。

ストーリー/18点(20点満点中)
キャスト/20点(20点満点中)
音楽&音響効果/20点(20点満点中)
映像&表現/20点(20点満点中)
雰囲気/17点(20点満点中)

トータル/95点(100点満点中)

「ただの青春アニメではない。繊細で、どこまでも優しい物語。舞台挨拶のレポートと感想もあるよ。」

今作のヒロインの山内桜良役のLynn(読み:りん)さん目当てで舞台挨拶回(上映前)を鑑賞。
8月に地上波で放送された実写版を観ていたので、原作とは別物とわかった上で、ある程度内容は知ってたが、それでも面白かったし、感動した。

ストーリーは、他人に全く興味が無い主人公の「僕」が、桜良の秘密を知ったことをきっかけに、桜良と交流を深めるうちに、人を認めるようになり、心を開いていく様を丁寧に、繊細に描いていたのと、随所に散りばめられた伏線を残すことなく回収していたのが良かった。
実写版しか見たことないので、10年後の「僕」と恭子のシーンがないと思ってたら、原作でもないのか。ということは、あれは実写オリジナル要素?

10年後の「僕」と恭子のシーンが無いことによって(恐らく原作に近づけようとしたのだと思う。)、スッキリ収まったし、実写版と比べて、より深く掘り下げていた気がする。
実写版は実写版で良かったとは思うが。でも、アニメ版がいい。

どちらにもいい所はある。

あと、桜良が、自分が膵臓の病気にかかってて、余命幾ばくもないことを身内と「僕」以外知らないのは、少し悲しい。

sumikaの『春夏秋冬』が流れるエンドロールは、色々な想いが込み上げてきて、涙が止まらなかった。ただひたすら泣いた。(その前に終盤でも1回少し泣いた。)

キャストは、「僕」役の高杉真宙さんと、桜良の母役の和久井映見さん(どちらも本職は声優ではない)の声の演技が不安であったが、両者ともに、なかなか声の演技が上手くて、一言目でその不安を拭払した。

TVアニメ版『いぬやしき』の小日向文世さんと本郷奏多さん以来の当たり。大当たり。

あと、山内桜良役のLynnさんと、恭子役の藤井ゆきよさんと、ガム君役の福島潤さんの演技が印象に残る。
特に、Lynnさんの明るさと可愛らしさと繊細さを兼ね備えた演技が最高。

アニメのアカデミー賞があるのなら、今年の主演女優賞は、TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の石川由依さんと一騎打ちになりそう。

音楽は、sumikaによるOPの『ファンファーレ』は良かった。
EDの『春夏秋冬』も歌詞が映画に合ってた。
エンドロールで泣いたけど、思い返して聴くとまた泣くかもしれない。
音響効果は、はたしょう二音響監督による音と、クオリティが高いT・ジョイ京都の音響に絶妙にマッチしてた。
ラインアレイスピーカーがあるシアター10番のサラウンド感はやはり素晴らしい。

映像&表現は、作画が丁寧で美しくて、特に花火のシーンと、人物が泣いてるシーン(特に涙の作画)が綺麗で印象に残ってる。

雰囲気は、実写版は青春映画のような爽やかな雰囲気を纏っていて、今回のアニメ版は、優しさと恋愛映画のような甘酸っぱさと切なさが入り交じった雰囲気だった。

僕は原作未読だがかなり良かったと思う。
何か映画が観たいと思った方、このレビューを読んで興味を持った方は是非!


ここからは、舞台挨拶のレポートと感想を書きます。
まずはレポート。
本編上映前の舞台挨拶だった。
登壇者は、「僕」役の高杉真宙さん、山内桜良役のLynnさん、恭子役の藤井ゆきよさん、監督・脚本を務めた牛嶋新一郎監督。
冒頭は、京都の思い出話のコーナー。

Lynnさんは伏見稲荷大社に夜に行ったそうだが、思ってたよりも暗くて、携帯のライトを点けて歩いたが、バッテリーが減りまくって、残量が凄く少なくなったらしい。
今度は明るいうちに行きたいとの事。
高杉さんも同じく伏見稲荷大社に行ったらしい。
時間帯は夕方で、時間が押していたらしく、早足で最後まで行ったが、楽しかったそう。

次に、タイトルの『君の膵臓をたべたい』にかけて、共演者のここが欲しいと思うものはあるかという質問。
Lynnさん、藤井ゆきよさん、牛嶋監督が口を揃えて、高杉さんになりたいと回答。

その理由が
Lynnさん「生まれ変わったら、高杉さんみたいな美青年になりたい」
藤井さん「声かっこいいし、イケメンだし、顔小さい」

そして、高杉さんは、内田雄馬さん(隆弘役)になりたいと回答。
理由は、「コミュニケーションが沢山とれる方だから」
藤井さんとLynnさんによると、9/1の初日舞台挨拶の楽屋で1人でずっと歌っていて、いつの間にか他の人がハモリ出したらしい。

終盤、監督が「エンドロール後も映像があるから、そこも含めて本編だと思うから、最後まで観ていって欲しい」と仰ってたので、観に行く時は最後まで席を立たないでほしい。

役作りとか、見どころも話してたが、そこの辺りはあまり覚えてないので書けない。
申し訳ない。

続いて感想。
好きな声優のLynnさんご本人を生で見れて、とても幸せだった。
もっと話を聞きたかった。
Lynnさんは写真で見るよりも綺麗な方だった。
(この公式のツイートの文面通り、このツイートの写真の方がLynnさんです。⬇️
https://twitter.com/kimisui_anime/status/1034817963528871936?s=21)
Lynnさんが話す度に、Lynnさんの一生懸命さが伝わってきて、深く頷いた。
好きな声優とはいえ、相槌が少々オーバーになってしまったかもしれない。
でも、本当に幸せだった。

また、高杉さんと監督がこの作品について熱く語ってくださったり、藤井さんが場を盛り上げようとしてくださったのが、とても印象に残った。

また、これからもLynnさんは勿論、高杉さんと藤井さん、牛嶋監督を応援したい。

高杉真宙さん、Lynnさん、藤井ゆきよさん、牛嶋新一郎監督、本当にありがとうございました。
ユータ

ユータ