はっぱ

君の膵臓をたべたいのはっぱのネタバレレビュー・内容・結末

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

伏線回収が下手くそかなあ……?
小説もラノベ感があまり好みじゃない!!

名前を隠す意味もよくわからない!!!!!!!!!!!
でも恋愛要素はほっこりした☺️



追記

2回目を見た。今見たら違うのかなと思ったけど、やっぱり感動はしなかった。
ただ高校生の時に「なんでこんなに好きじゃなかったのか」、分からなかったその理由が何となく理解出来た。





まず、伏線のこと

名前の桜と春ということから、お互いがお互いを求めていたとか、
真実と挑戦ゲームで大事なことを言うか否かを決めようとする不安定さとか、
君の膵臓をたべたいをいうことで、恋人とかそういうのじゃなく、お互いを求めてると言いたいのかなとか。

たくさんの意味を散りばめてる感じ。
それはすごい面白くて、当時も「ここいいな」とか「そういう意味か」とか、伏線などの意味を理解する度に読み進めるのが楽しみになっていた記憶はある。

そう、でもわかるっちゃ分かるんだけど、名前の伏線がそこまで重要だったかと言われればそうでも無い気がする。いや、春と桜、なぜ2人がそこまで一緒にいたのかという最大の理由だろうけれど。
色々伏線が貼られてて面白い。でも、その伏線たちがバラバラすぎて、一つ一つに重要性を感じない。とりあえず伏線あれば面白いでしょ? と言いたげな感じ。
一つ一つの伏線に繋がりがあったりしたら面白かったけど、思いついたネタをとりあえず詰めた感じが否めない。

伏線が作品の中でとてもとても大切な伏線として貼られていたか? 作品の要になるほどの伏線になったか? 終わり方に大きな影響を与えたか? 伏線ってそう言う部分が面白いと私は思ってる。それが上手く伝わらなかったからこそ、高校生の時に下手くそだ! と言いきってたのかも?





どうして高校生の時この作品が苦手だったかという理由。今から語る部分が本題なんだけど、多分現実味がありすぎたからかなと思う。

病気のことは曖昧。
死ぬことに対して怯えなさすぎ。
死に方が病気関係無さすぎる。

だから作品の中身が薄っぺらく感じてしまった。

さすがに大学生ほどになってくると、身近な人の死に関わることも増えてくる。
もうすぐ死ぬってわかってる人の大半は、現実でも元気に装う人が多いのは分かった。自殺する人も実際そうだったし。
ただ、それを小説として扱うと、当時私は身近な人の死なんて全く体験なかったから、元気すぎる意味が理解ができなかった。ほんとに死ぬんかこいつ? と首傾げながら見てた。

突然殺人鬼に刺されることも、現実としてはありえなくない。突然事故で死ぬかもしれないし、自殺するかもしれないし。何で死ぬか分からないから、毎日一つ一つ大切にしたいねって言いたいのがよく伝わってくる。実際そう思う。
ただ病気の作品なのにそんな死に方をされるのが少し気に食わなかった。結局病気関係ないじゃん、って。
病気の話だからこそ、彼らは出会って、仲良くなって、『君の膵臓をたべたい』という彼らの関係性も生まれて。
そしてそのまま病気が突然悪化して死ぬものだと思い込んでたから、殺人鬼なんて訳分からないやつに殺されるとか予想外すぎて拍子抜けした。
物語なんだから、病気で死んで欲しかったって思ってた。





私は小説やドラマ、映画を見るのは、『現実味のない』ものに触れるためだと思ってる。だから、現実味のありすぎるこの作品は多分、好かなかった。
他の人の評価を見ていて、好かないと思っている人のコメントを見ると、なんとなく私と同じタイプが多い気がする。

『現実味』じゃなくて『物語性』を求めている人は、多分苦手。
はっぱ

はっぱ