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君の膵臓をたべたいのusiのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
2.1
原作未読。実写版も観てません。
ですが、このタイトルの所為で目についていて
以前から何かタイミングがあれば観てみたいなぁとくらいに思ってました。
今回アニメ版を観る機会があったので鑑賞。

………すみません。
正直何だこりゃ?という感じにしか受け取れませんでした。
アニメとしての出来とか演出論的なところとか…
そういった部分は悪くないと思いました。
が…多分物語の根底にある部分で
ああ…ダメだこりゃ…と思ってしまったんです。
己の命を盾にやりたい放題の女
それを許容しなければいけない展開にされて振り回される男
挙句にそのせいでたいしてかかわりたくもない女からは敵視されるは
元カレとかいうこっちも関わりたくもない男からは殴られるは…
しかもそれを主張することがまるで罪悪のような展開にされる。
正直、この展開が当たり前だとしてとらえられるのって
どんな自虐趣味なの?とか
もはや生き方云々じゃなくてギャグ?とかまで思ってしまいました。
しかしそういった不合理を「選択」という単語でまやかして進行している。
無理です…。
彼女と出会わなかった彼の物語を描きでもしない限り
この話は飲み込めないなぁと感じました。
それでもそのバージョンはこのお話に合わせたモノになるんだろうなぁと思いますが…
いい加減この手の物語は命とか生き方の大安売りで
何でもない事を無理に捻じ曲げて描くのはやめてほしいとさえ感じました。
いっそこの手の主人公の背景は
昔どこかのゲリラ少年兵で人の生死を見まくっていた。
その彼がはかなげながらも強く生きていく彼女と出会う
そこから始まる物語。
それでも与えられた日常を送る彼と彼女の心情は?とか…
とかでやってくれないかなぁ…。
じゃないとあまりに決めつけたテンプレなキャラで押しつけがましく思えてしまいました。
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