社会のダストダス

フォロイングの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

フォロイング(2017年製作の映画)
2.1
「ババアが、憑いてくる。」という映画を観ました。

GEOのレンタル落ちのコーナーにあって、強烈なインパクトを感じたものの、違う中古のDVDを二枚選んで一度は棚に戻すも店員さんに「3枚で1000円になりますよ」と言われ、運命を感じたため迎え入れました。後にU-Nextで見放題だったことに気づく、衝動買いって良くないですね。

何ということでしょう、「ババアが、憑いてくる。」はタイトルではなく、キャッチコピーだったのです。本当の題名は「フォロイング(原題:Ghost House)」だった、買った時はタイトル部分が値段のシールで隠れていたため気付かなかった。どうりでババアの方でフィルマで検索しても出てこなかったわけだ。史上最高の邦題だと思っていただけになんか残念だ。

タイのバンコクに旅行に来たジュリーとジム。婚約している二人は幸せな時を過ごしていたが、ジムが現地のおっパブに興じてしまったことで二人の関係にヒビが入る。不機嫌になったジュリーが森の奥に安置されていた祠から像を取り出したことで怨霊ババアを目覚めさせてしまう。
現地に伝わる、その怨霊の名は ワタベ (日本人!?)

たまにはクソ映画を観てみタイという謎の衝動に駆られて手に取ってみたこの作品。意外なことにちゃんとしたホラー映画だった、正直言ってもっとどうしようもないのを期待していた。ところどころは面白かった。
怨霊で、しかもババアなのに物理が強いところとか。

ストーリーはババアが憑いてくるというシンプルなもの。アメリカ人カップルがタイ人のガイドと知り合って、ホテルで知り合ったイギリス人に騙されて、日本人の怨霊ババアが覚醒して憑いてきて、訳知り風なうさん臭いおっさんが出てきて、最後は怨霊ババアと霊媒ババアの対決という真のババアを決める戦いに発展する。

概要を軽く書いたつもりがほとんどネタバレした気がする、もしこの映画を楽しみにしているという人がいたらごめんなさい。ところどころのチープさがむしろ良い味を出してるかもしれない、中盤が結構ダレるのが勿体ない。脚本には「ババアが、憑いてくる。」しか書いてなくて、あとは全部アドリブなんじゃないかというレベル。
スコアとしてはこんなもんだけど、タイトルが「ババアが、憑いてくる。」だったらプラス1.0くらいしてたかもしれない。いやもう、「ババアが、憑いてくる。」って言葉を使いたいだけになってきた。