TakuoAoyama

きらきら眼鏡のTakuoAoyamaのネタバレレビュー・内容・結末

きらきら眼鏡(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

恋人を事故で亡くした男と恋人が癌で余命宣告された女。心が弱った二人が1冊の本で偶然出会う。
中盤までほとんど音楽のない描写。ぽつんと映る月が綺麗。

「自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない。他に何ができる?」という本のメッセージ。

池脇千鶴演じるあかねはきらきら眼鏡で日常のどんなこともポジティブにとらえると言うが、そうでもしてないと自分を律せれないという不安の裏返し。
最後はきらきら眼鏡を外せたということか。

でも惜しかったのは眼鏡があかねの先天的なキャラみたいに彼氏が紹介してたところで、ん?と思ったのと、通勤ラッシュや廃棄物など何でもない日常が素敵に見えるというポジティブな思考なハズなのに、最終的にはいやいや人間無理せず落ち込む時は落ち込まなきゃダメだよみたいな結論になってるのが、趣旨がブレてる気がして残念だった。

明海を演じた新人の金井浩人も独特な雰囲気で別の作品でも観てみたいと思った。

また、あかねの恋人の裕二を演じた安藤政信の死にたくないと嘆く姿は、湯を沸かすの宮沢りえを思い出した。

後悔しないような生き方をとよく言うけど、中々そんなこと難しい。死を間際にして初めてやり残したことに対する後悔、まだ生きていたいという強い思いが溢れ出る。


SOTTE BOSSEって昔ヴィレヴァンで売ってたボサノヴァカバー流行ったよな?

上映後は友達の紹介で監督にご挨拶できました。
さ、明日も仕事頑張ろう。
TakuoAoyama

TakuoAoyama