TheyMadeMe

花筐/HANAGATAMIのTheyMadeMeのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
2.0
俗物の極み。
とことん芸術の逆を行く。
もはや芸術の域?

とにかく映像文法が独特すぎ。
接地がとれていない合成、無意味に反転する画面、異常なデジタルズーム、謎のスローモーション。
結果的にはリアリティは全然ない。しかしあえてちぐはぐな文法を多用することで、新たなる刺激を生んでいる。

役者の演技も、記号的で演劇のよう。
いや、もうここまで行くと別もの。

大林監督は、感性が子どものままなのだろう。
ジョージ・ルーカスと紙一重。ただしジョージ・ルーカスはその世界を圧倒的なリアリティで描いた。大林作品のこのチープさを受け入れるかどうかは観客次第であろう。

色々書きましたが、オンリーワンを獲得していることは確かである。TVコマーシャルで言うところのハズキルーペか。個人的には全く駄目な映画でしたし、大林作品を今後観ようとは思わなくなりました。
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