俗物の極み。
とことん芸術の逆を行く。
もはや芸術の域?
とにかく映像文法が独特すぎ。
接地がとれていない合成、無意味に反転する画面、異常なデジタルズーム、謎のスローモーション。
結果的にはリアリティは全然ない。しかしあえてちぐはぐな文法を多用することで、新たなる刺激を生んでいる。
役者の演技も、記号的で演劇のよう。
いや、もうここまで行くと別もの。
大林監督は、感性が子どものままなのだろう。
ジョージ・ルーカスと紙一重。ただしジョージ・ルーカスはその世界を圧倒的なリアリティで描いた。大林作品のこのチープさを受け入れるかどうかは観客次第であろう。
色々書きましたが、オンリーワンを獲得していることは確かである。TVコマーシャルで言うところのハズキルーペか。個人的には全く駄目な映画でしたし、大林作品を今後観ようとは思わなくなりました。