このレビューはネタバレを含みます
エンドロールが全てを物語る。愛おしいという感情は、なにもかも超えてくる。そのはずなのに、そのはずなのに、超えていけないのだ。
じんわり、もんやり、心にインクが浸透していくような作品。
先生は野暮だ。知識を得ることは、他人を思いやるツールを得ること。しかし、知識を得たと勘違いすると、それは恐ろしいツールになる。でもこの野暮も妙な現実感がある。ああ、自分もそう、いつも野暮だ。
映画自体、ひっかかったこと。
「LGBT」という言葉は性的指向のみをあらわす言葉ではないこと。そんなことを注釈として入れなければ、トランスやAロマンティックあるいはAセクシャルの人々など、傷つけかねない。そこらへんは少し気をつけて観ないと、あかん。