キミシマユウキ

カランコエの花のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.0
カランコエの花言葉は
「あなたを守りたい」

40分の短編映画の中にギュッと詰まったイマドキ女子高生達の青春と葛藤。
最近になってようやく日本でも表面化してきたLGBTの問題に精神的にもっとも繊細な高校生達が触れるといかに脆く壊れやすいのかというのをとてもリアルに描けている。
今作の登場人物には誰も”悪意”を持ったキャラクターは出てこないが、「好奇心」「同情」「無理解」などが重なり当事者を深く傷つけてしまうことは我々も心にしなくてはいけないだろう。
こういったセクシャルマイノリティを扱った映画では当事者が主人公になることが多いが、第三者視点というのも視聴者が入り込みやすい要因かもしれない。
今田美桜はメイクも薄めで飾らない可愛らしさが最高でした。
エンドロールの最後の最後まで見逃すことが出来ない切ない物語だった。