映画の味方あっつマン

戦狼 ウルフ・オブ・ウォーの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

3.1
かつて“戦狼”と呼ばれる特殊部隊に所属していた退役軍人のレン・フォンは残りの人生をアフリカの地で過ごすため旅立つが、現地で内戦が勃発してしまう。一度は戦火を逃れたが、レン・フォンは元軍人としての正義から、内戦下に取り残された同胞を助けるために再び戦地へと身を投じる——。

中国で歴代映画興行収入の最高記録を塗り替える大ヒットを記録した作品。アジアでも歴代興行収入1位に輝いている。観客動員数が1億4,000万人で、これがほぼ中国国内での動員人数なのだから、中国マーケットはマジで恐るべし。

主人公のレン・フォンは元人民解放軍の兵士で、敵対している傭兵は白人。少しうがった見方かもしれないが、中国軍人が白人からアフリカを守る「世界の警察」であるかのように描いた映画だ(国策映画ではないらしい)。他国で売れず、中国では愛国心を煽り大ヒットだった。

最後のメッセージも、本作があくまで中国人むけの映画だと言うことをものがたっていた。

まあ、ハリウッドでも「ランボー」「インディペンデンス・デイ」「エアフォース・ワン」など愛国心映画は多いので、ありがちと言えば、ありがちなテーマだ。単純にアクション映画として観れば、「ランボー」「コマンドー」なみには楽しめる。

ちなみに、最近の日本の愛国心映画は「シン・ゴジラ」だと思っている。