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スターリンの葬送狂騒曲のmakoのレビュー・感想・評価

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)
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自分たちの意に沿わない者は言い訳も反論すらもさせずに権力、暴力で黙らせる。程度の差はあれ我が国でも同じようなことが現実に起こっているから、行き着く先を目の当たりにするようですごく恐ろしかった。
この映画では、粛清しすぎてソ連から優秀な医者がいなくなってしまったエピソードが風刺的に描かれていた。専門家や研究者の知見に基づいた真っ当な意見を軽視し、彼らが己の意思に反して意見を曲げざるを得なくさせるような政治、忖度に屈しない誠実な人々が報われないような政治のリスクは、平時では考えもしないけれど、気がついた時にはきっと遅すぎる。
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