作品名にもある通り、ほどよい緊張感を維持することのできる洗練された間、そして沈黙に魅了される。
個人的に頭の良い、落ち着いた人間が好きなのでメインキャストの2人がかなりの有識者であるにも関わらず、知識をひけらかしたりすることなく数ではなく質で会話をこなしていくところに好感を覚えた。
「この沈黙が好き」と綴った車でのワンシーン。美しすぎる。相手に伝わっていないところも含めて。
「いくら大した言葉を紡いでも行動しないと何の意味も為さない」と言ったことが最終的に自分に返ってくる構成、幕を下ろした書き物が決別の証であったこと。
どんなに派手な設定、演出も綺麗に切り取られた日常には勝てない、どこかで読んだ記事を思い出しました。
