このレビューはネタバレを含みます
キルギス人の失われた騎馬民族としての誇りや絆を思っての行為だとしても、衝動的に囲われた競争馬を盗んで野に放つ主人公に感情移入はできないけれど…
薄明るい草原で両手を広げて馬で駆けるシーンは神聖で素敵だなーと思った。
あとキルギスの自然と民族衣装?とか帽子とか素朴で魅力的!
感情移入はできないまでも、
簡単に言えばどうしても我慢ならない、とかここは譲れない、みたいなものって普通にあるもんなぁと思って、
さらに優しく真っ直ぐな心の人であればあるほど、自制できないくらいの衝動を持つかもしれないよな、と最後思ったり。
でも、優しく真っ直ぐだからということで「良い」のだろうかとか。
結局は周囲に理解してもらえず時代に取り残され、自分の衝動に振り回された人生だった訳で…
こどもとの触れ合いシーンは微笑ましい。
アヒルの口、テープで貼ってあるのとかめちゃ可愛いし、中盤まではホンワカシーンもあって全体的には面白かった、観てよかったと思った。