馬を放つの作品情報・感想・評価・動画配信

「馬を放つ」に投稿された感想・評価

Tsuchi

Tsuchiの感想・評価

3.5
初のキルギス映画🎥
社報誌で紹介されて、観ようと決めて、早3年…だいぶ掛かった。。

かつて遊牧民族であったキルギスでは馬は人に翼を与えると言われていたが、
時代が変わり、馬は家畜や競走馬として扱われるようになり、
前時代的な初老の男ケンタウルスは、いたたまれなさから夜な夜な競走馬をこっそり乗り回しては逃がしてを繰り返す…

キルギスという国をあまり知らずに観たので一瞬理解が難しかった。
ソ連からの離脱後キルギスは国として独立をしたにも関わらず、遊牧民族であったキルギス人は家を建て定住し、外から入ってきたイスラム教を信仰するようになる。
若者はキルギス語の文字も知らずロシア語を使う。。

300万人しか存在いないキルギス人のアイデンティティがどんどん失われていくことをテーマとして描いた映画だとのこと。
キルギスの歴史や文化も知ることができて、観れて良かった!
中央アジアの田舎の生活を垣間見れる感じ。白と水色の壁、女性のスカーフと男性の帽子と、なんか懐かしい。地味な映画だけど、楽しめた。切ないケンタロウス物語でした。
良かったな〜。

初キルギス作品。荒涼とした自然と女性のスカーフの色が美しい。文化や風習なにもかもが新鮮に感じた。主人公ケンタウロスが夜更けに他人の厩舎から馬を放し駆けるシーンから始まる。月明かりに光る馬のたてがみが何とも美しかった。年の離れた夫婦と小さな一人息子の静かで安らかな生活。馬を盗まれた裕福な男。マキシムという飲み物を売る女。敬虔なイスラム教徒。何がどうで馬を放すことに繋がるのか疑問符が飽和状態。でもそこには深い理由が…ラストは衝撃だった。

「異端はアホのふりをしてたらいい」のセリフに胸のすく思いがした。
h

hの感想・評価

3.7
神秘的な伝説が息づく草原の村に押し寄せる現代化の波。民族の魂を宿す主人公はそれに抗うかのように夜な夜な馬を放つ。
法や金ではしばれない精神性が美しい映像で表現されている。

村社会は窮屈そうだけど、好きな世界観でした。

大麦を発酵させた飲み物マクシム、美味しいのかな?
Tiara

Tiaraの感想・評価

4.5
馬を放つ事は罪なのか
民族の在り方をも問う
現代的な頭と彼の訴えが交差する
おもち

おもちの感想・評価

3.9
クバト氏の監督主演作品。キルギス映画。皮肉にもウルフ・オブ・ウォールストリートの隣に置いてあってちょっとフフッとなった。
 本編開始からすぐに馬を放つところから物語が始まる、このポスターの夜版って感じ。昔ながらの生活を守りたいという思いからくる行動だ。
 彼の妻が聾の方で、さらに子供は声が出せないというちょっと複雑な家庭事情。迫真の手話の演技は見ものだった。こう言ったら悪いけど、田舎な国にも現代化の波が押し寄せてきて、大草原にぽつんとある霊媒師のような方がいるゲルのような建物の隣には車が停められていたのが印象的。そういった経済、宗教という思想の変化に無骨に抗う姿はなかなか感動的だった。
 山と谷の幅が広くはないので、のんびりしたのが観たいなという時にオススメ。家族愛、地元愛が溢れる一品!
マニ

マニの感想・評価

3.2
「私に言えることはあまりないが、彼を馬と合体させて真のケンタウロスにしてみてはどうだろう?」

退屈な映画だけれど、キルギスの文化や風土を垣間見れて良かったです。

なんだか愛せない人物達の中で、夜月の如き孤高の存在。メガネ、君の存在に救われたよ。
sobayu

sobayuの感想・評価

2.5
うーん、わたしはキルギス共和国という国自体を知らなかったので、この映画が訴えるものを理解するのは難しかった。

遊牧民だったけど急速に近代化が進み、イスラム教も広がりつつある状況なのかな。で、主演も務める監督はそれを憂いている。なにかの象徴として“馬を放つ”というレジスタンスをしている。喋ろうとしない子供はキルギスの現状を表してて、ラストに希望を託したのかな~。主人公の髪を剃る男の「バカのふりをする」という話だけど、彼の宗教心もふりってこと?

冒頭、吊り橋を渡るのにヒジャブをつけた母親と子供たちは主人公に道を譲る。主人公も「アッラーのご加護を」と礼をいう。ラストは橋の半ばで立ち止まって話す若い男女と主人公がすれ違う。この若いふたりも多分未来への希望を託す存在なんだろうな。

結局~なんだろうなと想像するのが精一杯だったし、面白いかと言われりゃ正直‥という感じなんだけど、こういう全然知らない国の映画を見るのもいいもんでした。
filmout

filmoutの感想・評価

3.5
これはキルギスの遊牧民が馬と共に民族の伝統と文化を守り生きてきたという話で主人公は押し寄せる資本主義的な生き方に反発している。
今の時代どこの国もこういう問題を孕んでいるけどこれが淘汰という意味で仕方ないと大雑把な世論でまとめられるならこんな悲しいことはない。
そういう意図がラストに出ている。

あまり見ることのないキルギスの映画なので風景や家などを見るだけでも◎
キルギスの騎馬民族の文化と誇り
月夜に解き放たれるケンタウロス
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