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くぴぽ SOS!
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くぴぽ SOS!の作品紹介

くぴぽ SOS!のあらすじ

大阪で活動する地下アイドル“くぴぽ”。 2014年の結成以降、ゴムパッチン、食べ物の口移しなど、お笑い芸人のようなライブパフォーマンスを見せているグループだ。「可愛い女の子みたいになりたい」という願いを持ち、いつも女装している男性・まきちゃん(服部真希)を中心に、ビビタ:あいな、みくろ、にーなの4人で活動している。 しかし、くぴぽには様々な問題があった。自分たちを目当てに、ライブを観に来てくれるお客さんがゼロに近いこと。物販が全然売れないこと。そして、メンバーが次々と辞めてしまうことだ。 2016年6月、にーなが突然グループを脱退。翌月には、人気メンバーのみくろが卒業。くぴぽは、まきちゃんとビビタの2人になってしまった。相変わらず可愛くなることばかり考えている、まきちゃん。それに対しビビタは、自分の将来を考えて危機感を募らせていく。そしてある日の練習中、ビビタは、ダンスが上達しないまきちゃんにいら立ちが隠せなくなる。 8月、ビビタはTwitterである宣言をする。12月までにCDを一定枚数を売り切ることができず、また集客目標も達成できなければ「グループを脱退する」というものだ。 ​大阪で一番人気のないアイドル、くぴぽは奇跡を起こすことができるのか。そして、まきちゃんにとって最後の心の支えであるビビタは、どんな決断を下すのか。「地上」を賭けた闘いがはじまる。

くぴぽ SOS!の監督

柳元沙月

原題
製作年
2017年
製作国
日本
上映時間
82分

『くぴぽ SOS!』に投稿された感想・評価

ミチ
3.3
撮影当時から今はより色々進化?しているらしいくぴぽぉ。
くぴぽSOS!

はじめに。アイドルには大きく分けて2種類あって、一般の人(アイドルヲタクではない人)が“アイドル”と聞いてパッと思い浮かべる、例えばそうじゃない方を“地下アイドル”と言っていいと思います。地下アイドルは件のキャッチフレーズのように「会いに行ける」ので、イベントはライブと特典会の二本立てになっており、特典会では好きなアイドルとチェキを撮り、お話しすることができます。地下アイドルとヲタクとの、時にビジネス以上の思い入れに伴う、想像以上に様々な、他では味わえない感情、少なくとも僕は(ライブ本編に加えて)それらのためにアイドルヲタクをしているのかなと思います。
映画本編について、あらすじで明らかですが自分なりに。主人公はまきちゃんです(くぴぽの中心的存在、女装をしている身体男性、セクシュアリティは存じ上げませんし特に考察はしません)。グループとしてのくぴぽの変遷を軸に、まきちゃんと周囲の人間へのインタビューで構成されています。グループの変遷とは主にメンバーの入れ替わりで、”地上”のアイドルにはそうないことですが、地下アイドルの代謝はグループ内外問わず激しいです。祝われる門出のことも、突然の一方的な別れもあります。原因は、方向性の違いや、人間関係、規約違反や、普通のバイトや会社なら理由にもならないような個人都合なんかもあったりして様々です。この映画では、くぴぽから誰が・どうして・どのように去っていったのか、決して一言で表せない気持ちの流れを、まきちゃんとメンバーの双方向な(時に第三者含む)インタビューから感じ取ることができるようになっています。夢を追う人達のドキュメンタリー映画では決してないです。が、特殊な環境に自ら望んで身を置く人たちの普通の関係性、というのが、一般の方でも興味をひかれつつ共感できる点ではないかと思いました。

ここからは、一人の地下アイドルヲタクとしての感想です。
まきちゃんについて。画面の向こう側の人ではないし直接ではないにしろお世話になることも多いですし、何より生身の人間なので悪くは書きたくないのですが、いい人ぶっても仕方がないので正直に思ったことを書いてみます。もし傷つけてしまったらごめんなさいチェキを取りますね...
まきちゃんはとってもセンシティブなのに、他人にそれを伝えるのに必要な繊細さはないように見えました。メンバーからの意見をそれなりに受け止めて考えて、でもメンバーに対して思ったことを、直接ハッキリは伝えられなくて。挙句なぜか監督にまるでメンヘラ顔負けの長文メールを送っています(ツイッターみても思うんですが文章力はやたらあって、詩人です)。
何事にもしっかりと向き合うことへの恐怖があるようで、そこに共感しました。人と距離を詰めるのが怖くて、自分の意見を殺しさえすればうまくいくと思っている。一つのことに打ち込むのが怖くて、アイドル以外の活動も手広くやっている(バンドである夜、泳ぐ。は名前を目にした覚えがあり驚きました、実際曲もよかった)。男性にも女性にも振り切らない。アイドルとしてのセンターにもお笑い要員にも振り切らない。歌と踊りを真剣に学んでいない。蒼葉みささんとの和解、というより、まきちゃんからの一方的な恐れが解決するシーンに自分は共感して目頭がジンときました。すごく身に覚えのある感情の揺れがあって。これこそまさしく等身大の”アイドル”だと思った瞬間でした。
しかしその真摯に向き合わない姿勢が他メンバーとの確執を生んだように思います。自分は、まきちゃんには存続の危機という感覚がなさそうな点がなんとも癪でした。本当はあっても表に出すのを避けているのか、根本では自身が中心だと思っているようにみえて。ただこのワンマンさこそが、今回のリバイバル上映に伴って作られた「くぴぽSOS!1.5」で示された、希望を導いた要因でもありました。

また、記録映画としても僕にはものすごく面白かったです。自分が地下に降りてくる少し前から現在に至るまでの時間軸なので、この後誰々がやめてこうなるんだよな、という盛大なネタバレを持ったうえで直前直後の感情を知り、今推しているあの子の過去はこうだったのか、というレア映像や、通いなれた箱と初めて見るその楽屋、今はない箱、取り壊しの決まった箱。あの駅の階段、四つ角、ファミレス。自分が今まで観たドキュメンタリーの中で一番生活に近い、その点でも楽しめました。

映画として、自分はどっぷり脳天までアイドル沼に浸かっているので正当な評価はできないかもしれませんが、特殊な環境にいる、普通の不器用な人間のドキュメンタリーとしても、中々に波乱かつテンポよく面白かったです。

急に別の話。自分はこれまであまり映画をみませんでした。多分通算の本数で比べるとライブの方がよっぽど多いです。映画館に行った回数は歯医者の回数の半分にもならないです。 それでも今回この映画を観たのは、つい先日推しが突然脱退したことがとても大きいです、ちなみにこれを書き始めた、つまり映画館を出た直後にも推しが一人無期限休止しました。そういう世界だと身をもって知りました。ので、アイドルにとっての活動がどんなものか知りたく、そしてこの映画を通じて自分らと同じように悩んでいるという当たり前のことを再確認しました。

最後に、ライブをじっと座って黙って見るのってこんなに苦痛だったんですね、動いて、叫びたくて、たまらなかった。くぴぽSOS!2.0と応援上映があるといいなー。何より、今現在のくぴぽのライブが観たくなりました。
75
3.0
自分が出てるから観た