UtaFujitani

リトルデビルのUtaFujitaniのネタバレレビュー・内容・結末

リトルデビル(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

「オーメン」を基調に、小ネタで「シャイニング」を入れてくる感じとか、しつこいほどに繰り返されるホラー定番の三連符のカメラワークとか、愉快だった。

ひとことで言えば、義理の親子の通過儀礼。

そりゃ、義理の子どもは悪魔にも見えるだろう。
でも、「力」で優位に立つ大人こそ、悪魔にならないようにしないといけない。
義理の親になるなら、それ相応の覚悟がいるんだぜ!という啓蒙の映画だと思った。その点で、すばらしい。

あとは、義理の親子にかぎらず、ままならない子どもとの接しかたについても救いを与えてくれる可能性があると思った。
現実には、この作品の子どもよりもどうにもままならない子どももいるだろうけど。
行政はそういう親子に必要な支援をしてほしいし、市民は行政がそういう支援をできているか見ないといけないな。
「子は宝」って言いたいじゃない。

おなじ監督が「死霊のはらわた」のアウトラインをパロって撮った「タッカーとデイル」よりこっちの方が好きだ。
この監督のパロディのやり方はいいね!(まだ二作だけど)