表現の過剰さと誇張で世界から注目を集めるインド映画。
それがホラー映画だとどう表現されるのか。
私のジャンルの定義が間違っていました。
インド映画>ホラー映画
歌や踊りによって定義づけられることも多いインド映画ですが本作には歌も踊りもありません。
廃墟となったホテルの心霊話を知って、肝試しに行く全世界共通のおバカな若者達がえらい目にあう、これまた全世界共通の定番の展開です。
ただし、このホラー映画の定番を飲み込むほど、インド映画エネルギーは凄まじい!
オープニングでおじさんが飛び降り自殺をするシーンがありますが、この煽り方、『バーフバリ』シリーズなどでお馴染みの煽り方です。
この煽り方にはまると、もうインド映画の虜です。
クライマックスも含めて、重要なシーンの過剰に誇張した時間の引き伸ばしとカッコつけ方、これをホラー映画でもやってしまうのか。
やってます。
Jホラーの影響を多大に受けた幽霊との対決も、ザ・インド映画。
物語もキャラクターもよくある定番やセオリーを踏襲しているのに、インド映画表現をするとそのお約束さえどうでも良いと思ってしまいます。
インド映画の伝統がホラー映画の定番を打ち砕くかのような瞬間があります。
ちなみにNETFLIXで配信終了間近とのことです。
上映時間も短いので、気になる方はお早めの鑑賞をおすすめします。