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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男のhzのレビュー・感想・評価

4.1
”Former rivals, best enemies” 「かつてのライバル、最高の敵」

事前情報なくても楽しめる作品。 2人のことはこの映画で初めて知ったけど、どういう人物だったとかの描写が繊細に描かれてた。結構お互いの視点でしっかりと描かれてたので、試合のシーンもどっちにも負けて欲しくないって感じで観ていながらハラハラした。
フラッシュバックや回想のシーンが多く時間軸を行ったり来たりしてて試合のシーンまで結構長かったりするけど、シーンの挟み方は飽きの来ないような感じだし、現在と過去のストーリーや気持ちの揺れなどがうまく表現されてて、シーンを入れる順番がなかなかに凝ったつくりのように感じた。

ボルグ役の人がものすごく似過ぎててびっくりした。最後の本人の画像出てきた時も、あまりにも似すぎてたので本人画像と気付くのにだいぶ時間かかった。マッケンロー役の人も、所々の表情に哀愁が感じられて、そこが印象的だったなあ。ボルグとの試合と空港での彼の真っ直ぐな態度にはグッとくるものがあった。

2人は正反対だと言われてるけど過去のシーンも見てみたら、なんか「正反対すぎて似てる」って感じだったな。
文字でしか語られてないが、その後のストーリーにも驚き。かつてのライバル、最高の敵。実は似通った性格もお互いを引き寄せたのかな。
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