「30年後の同窓会」では全くない。相変わらず邦題を付けた人のセンスを疑ってしまう。原題「Last Flag Flying」が的を得てる。これは最後にじっくりと伝わってきます。
どちらかというと、ベトナム帰還兵三人の「再会」というフィルターを通して、2003年を舞台に、当時の、いや現代のアメリカ社会をもシニカル且つユーモアに捉え、風刺したロードムービーといった方が正しいかな?
そして、3人の名優の好演が秀でている。若い人には理解し難いかもしれないが、ある程度年を重ねると、じっくりと、この単調で良い意味で退屈な作品を楽しめるのかもしれない。
名作「スラッカー」(古い?) 当時のインディー作品を代表する名匠というイメージだった、リンクレイターもすっかりメジャー路線に上手く乗ってる感じだが、散りばめられた、笑いのセンスは流石だなと感心。
完全大人向けの、地味ながらも、ウィットに富んだ佳作。