30年後の同窓会の作品情報・感想・評価

30年後の同窓会2017年製作の映画)

Last Flag Flying

上映日:2018年06月08日

製作国:

上映時間:124分

あらすじ

男一人、酒浸りになりながらバーを営むサル(ブライアン・クランストン)と、破天荒だった過去を捨て今は牧師となったミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)の元に、30年間音信不通だった旧友のドク(スティーヴ・カレル)が突然現れる。2人にドクは、1年前に妻に先立たれたこと、そして2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、亡くなった息子を故郷に連れ帰る旅への同行を依頼する。バージニア州ノーフ…

男一人、酒浸りになりながらバーを営むサル(ブライアン・クランストン)と、破天荒だった過去を捨て今は牧師となったミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)の元に、30年間音信不通だった旧友のドク(スティーヴ・カレル)が突然現れる。2人にドクは、1年前に妻に先立たれたこと、そして2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、亡くなった息子を故郷に連れ帰る旅への同行を依頼する。バージニア州ノーフォークから出発した彼らの旅は、時にテロリストに間違われ得るなどのトラブルに見舞われながら、故郷のポーツマスへと向かうーー。30年前に起きた“ある事件”をきっかけに、大きく人生が変わってしまった3人の男たち。仲間に起きた悲しい出来事をきっかけに出た再会の旅。語り合い、笑い合って悩みを打ち明ける旅路で、3人の人生が再び輝き出す。

「30年後の同窓会」に投稿された感想・評価

だいち

だいちの感想・評価

3.5
ユーモアとあたたかさに包まれたおじさんたちのロードムービー。

ブライアンクランストンが好きなので見たけどめちゃくちゃいいキャラしてたのでよかった。
戦地で他界した息子を引き取るため、30年ぶりに会ったベトナム戦争時代の仲間ともにアーリントン国立墓地へ向かうロードムービー。ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンに挟まれても見劣りしないスティーヴ・カレルの貫禄は確かだし、列車内のシーンにはグッとくるものがあるけど、これを「あのリチャード・リンクレイター監督の新作」として見せられても拍子抜け。いつものようなエッジやエモーショナルが感じられず残念。
辛くても真実を知る必要がある時と、

嘘も方便の時もある。か。

電車内でのおっさん達のしょーもない会話が天才😂
gachifolk

gachifolkの感想・評価

4.5
モータウンのエミネム問題にグッとくる。そしてみんな口悪すぎ。最高。
せりな

せりなの感想・評価

3.5
なんやかんやいいつつも、旧友の為に奮闘する友情が良かった。

クラスメイトが事故で亡くなった時にその子両親を知っているからか、息子を戦争で亡くした主人公の深い悲しみは想像できた。突然いなくなってしまうのは、なんの覚悟もないから本当に辛いんだよね…

3人のキャラクターのバランスがとても良いし、戦友の若い兵士も凄く良かった。
テーマは重い物だけど、久しぶりに会っても昔のままの関係でいられるのって素敵だなと思えた。

おじさんしか出てこないし、明るい話でもないのに、面白い部分もちゃんとあるし、脚本がいいんだよね。
おじさん再結成、まさにバンドのユニコーンのようなおじさんたち。

過去に海軍でいろいろあった自由気ままなサル・真面目で控えめなドク・元荒くれ者で今は牧師のミューラー。30年経ち、ドクの亡くなった息子を家の横の墓地に埋葬する為に遺体を運ぶ話でロードムービー。

監督のリチャード・リンクスターの映画は回想シーンや関係する人物を映像化せずセリフで表現することが多い。だけど、決して説明しすぎず、表現が独特で印象に残る。哲学的で詩人のようなセリフが多いんだな。

ウロ覚えなんだけど、例えば、戦地でドクの息子が亡くなった時のエピソード、ドクが奥さんのことを「彼女はなんていうか、人よりスローなんだ」というセリフ。

無宗教のサルと牧師のミューラーの会話で戦争になぜ神がいないのか話したり、ミューラーと奥さんとの出会いのエピソードとか。「before〜」シリーズに通じるセリフの往来。

後半からの3人がだんだん協調していくさまがとてもよい。携帯電話購入やある場面で真実を語れず一緒に嘘をついてしまうシーン。

ラストの真面目なシーンとこれまでのサルとミューラーのふざけてた様子のギャップ。ユニコーン同様、本当は“やればできる”おじさんたちなのだ。

携帯電話を買ってふざけ合うシーンは小休止のようなエピソードだけど、この先おじさんの友情が続くような良い予感をもたらす。

やっぱリンクスターの映画って好き!
エンドロールに原題「Last Flag Flying」が出てハっとなった。

30年後の同窓会というタイトルにだいぶミスリードされてしまったので今回ばかりは原題押さえてからみにいけばよかった。。。

2003年のエミネムネタは世代としてかなり笑えた。
当時かなり聞いてて眉をひそめる子もいたけど、やっぱりアメリカ人も下品って思ってたんだね。
(あのミュージックビデオ、ビンラディンの変装したエミネムとか出てたなぁ)

ドクの息子の部屋のポスターもあの時の洋楽のポスター。
レッチリにレディへの「ヘイルトゥザシーフ」。
ドクの息子さんは生きてたら私と同年代だったんだというのがショックなワンシーン。
レディへのヘイルは当時の反戦的なアルバムだったと記憶。
今のトランプ政権は直接的だけど、当時もヌルッとしたいやな雰囲気の時代だったな。

戦場で死ねば名誉。
しかし、何のために?
それは名誉と呼べる死に様だったの?
初めて袖を通した軍服に心を踊らせて、これからも国や家族や恋人を守りたいと若者は戦場で英勇として死んでいく。
矛盾の振れ幅で泣いたり笑ったりして歴史を紡ぐこと。

目的もなく意味もわからずに死んでいく儚さと、生き残っていく切なさを軽やかにライトに描いてて泣けて少し笑えてしんみりする。
最後の国旗を折りたたむシーンが美しい。
そして、これがこの国で最後の「旗」にはならないことがどこまでも寂しくて。
やっぱりリンクレイっていいなぁ。
翼

翼の感想・評価

3.8
戦地で亡くなった息子の遺体を、かつての戦友と共に墓地へ送るおっさん3人のロードムービー。

墓地へ向かうロードで、30年前のベトナムでのトラウマ話や、男ならではのバカ話が繰り広げられる。

久しぶりに再会した戦友と盛り上がるシーンはとても微笑ましいが、根底には息子の死という悲惨な事実があるため、どこか儚い。

彼らのたどり着いた答えと、息子が求めていたものを知ると、終始蔓延っていた暗い事実から少し解放される。

悲しみに向き合い、友と苦難を乗り越え、切なくも微笑ましい、静かなロードムービー。
ひぃ

ひぃの感想・評価

4.3
息子からの手紙を読んだ時、ドクにとっての神様はサルとワシントンなんだと思った。
イラク戦争で亡くなった 兵士の父親と、父親の戦友たち。
『30年後の同窓会』のタイトルから父親の傷を慰め合うゆったり人情ムービーかなあとナメてかかったらとんでもねえシロモノでしたよ。さしづめ『マッドマリーンズ 怒りのデスロード』!

亡くなった息子の願いは何なのか、国を愛するとは、軍人としての務めとは…
容易には出せない答えだけども、この中ではほんの数日で答えを出さないといけない。そうなるとあれこれイベントを盛り込みそうなとこ、その過程を旅行仕立てにして人生の旅と重ね合わせてちょうどいい塩梅にしてる。

真面目で誠実な父親シェパードことドク(スティーブ・カレル)、お調子者に見えるが内に秘めた繊細さが随所に出るサル(ブライアンクランストン)、聖職者として生きる一方自分を隠す負い目のあるミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)の三角関係が見ていて気持ちいい。ミューラーがサルにちょっかい出されて思わず地が出るところはよく分かってんなあ(笑)

はじめの方はサルとミューラーのアドバイスは悪魔の誘惑天使の囁きのようだったけど、ある出来事を境に少しずつ心を通わせ始める。この時サルが見せる凄みにブライアンクランストンの力を感じた。ドクやミューラーと違ってサルは目に見えて負った傷はないように見えるけど、「言葉に出せない痛み」とはこのことなんだろう。

その痛みを一旦は降ろせたものの、再び背負うかどうかの決断を迫られる…この場面こそ戦争の愚かしさを集約しているのではないか。

彼らの胸にあった旗は正しい人に捧げられ、ようやく『終戦』を迎える…
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