もとまち

ブッシュウィック-武装都市-のもとまちのレビュー・感想・評価

3.6
ここでの評価はなぜか低いが、最近増えてきたワンカット長回し系映画の中では結構面白いほうの作品だと思う。何気ない日常が突如戦場へと変貌する恐怖。行く先々で虐殺が行われ、引っ切り無しに爆撃が繰り返される。そんな死屍累々にまみれたこの世の地獄を、TPSゲームのようなカメラ視点で駆け抜ける臨場感。新たな独立国家設立のため闘争という設定も、今日日分断の進みつつある世界ではいつ起こってもおかしくないリアリティがある。まんま「GAME OVER」の表示が出てきそうなラストはちょっと笑ってしまった。あの結末では無常感というよりシュールさの方が勝ってしまっている。あと、長回し映画にありがちなダレ場の多さだけは気になった。
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