犯人です

切り裂き魔ゴーレムの犯人ですのレビュー・感想・評価

切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)
3.6
【あらすじ】
霧深いロンドン市街で殺人事件が発生し、4名の容疑者が挙がるが、そのうち1名はほかの殺人事件で死んでいた。事件を担当する刑事のキルデアは、死亡した人物が犯人なら解決が早いと考え、容疑者を殺害した女性の裁判を見に行く。すると、脚本家の夫に女優の妻が毒薬を盛ったとメイドが証言しており……。(Yahoo映画参照)

【概要】
『ラブ・アクチュアリー』などのビル・ナイらが出演した、ピーター・アクロイドの小説が原作のミステリー。産業革命で発展した19世紀のロンドンを舞台に、殺人鬼ゴーレムによる事件の真相に迫る。『ペインレス』などのフアン・カルロス・メディナが監督を務め、『ぼくとアールと彼女のさよなら』などのオリヴィア・クック、『ライオット・クラブ』などのダグラス・ブース、『バスルーム 裸の2日間』などのマリア・バルベルデらが共演。(Yahoo映画参照)

『良い点』
・上質な英国ミステリー映画
・見逃せないラスト15分
・新鮮な演出

『悪い点』
・メインがリジーの半生


(感想)
ここ最近HUNTER×HUNTERを読み直しており全然映画を見る時間がなかったです😂
映画もホラー映画が続いていたのでミステリー映画の中から探してました。
今作はタイトルがイマイチなので普通なら避ける所ですがあらすじが面白そうなので鑑賞。

——— 英国ミステリー映画 ———
今作はめちゃくちゃB級感漂うタイトルとパッケージだが中身は上質で丁寧に作られられたThe英国ミステリー映画。
舞台も19世紀ということで「スウィーニー・トッド」や「シャーロック・ホームズ」などのように貧富が激しく薄暗い街中を馬車が駆け巡るような不気味で他の国とは一線を画す様な独特の雰囲気があります‼︎
また、衣装や備品も凝っている印象。
個人的にはこの時期のイギリスが一番好きなです👍👍
物語としては結構ジメジメしていてグロいシーンもあるので人は選ぶかもしれません…
また、捜査が中心というよりかはミステリー要素が強めの映画。なので流れの緩急は少なく好き嫌い分かれそう…
ですがこの物語の肝はラスト15分に渡る衝撃の事実にあります‼️
ミステリー映画などを見慣れてる人ならラストの展開を読めるかも知れませんが、トリックや伏線などの回収が素晴らしかったです👍👍
(確かにツッコミどころはありますが….)

——— 演出と物語の流れ ———
この作品は他のミステリー映画と見せ方が少し違うなと感じました‼︎
今作は切り裂き魔ゴーレムの犯人を突き止める為に捜査を進めます。
推理パートでは取り調べを受けている人物が犯人として映し出され被害者を殺す「ifシーン」が多々あります。
この取り調べ・推理パートの演出が独特で良かったです👍👍
ですが、物語のメインの流れは捜査や推理パートではなくリジーの半生を描くパート
それも貧しい暮らしから女優になるまでを描く王道ストーリーなので大体予想できるしまぁ普通のお話として見てました。
ミステリー映画として期待していた分半生を描くパートは見応えがなかったです….
捜査パートに重きを置いてほしかったところ。

—— 🔸最後に🔸 ———
英国ミステリーは面白いと再確認できた良い映画でした🎬
個人的に十九世紀イギリスの雰囲気もあってか、舞台のお芝居を見てるかの様な感覚があります!
ですがそれと同時に惜しい作品だなとも感じました…
犯人の動機やストーリーの進行など引っ掛かる箇所も多くそこがもったいなかったです😂😂