このレビューはネタバレを含みます
印象としては、描かれている物語の大まかなあらすじや基盤となるものはごくごくありふれた、言ってしまえば、使い古された"憑依もの"なので、真新しさは全く感じられませんし、今後の展開に期待はあまり持てなかったのだが、正直、想像以上に面白い作品だったので驚きました。
まず、チン・イヒョンを演じたチャ・テヒョンの安定感のある演技と持ち前のキャラクターに心を掴まれましたし、チャン・スイを演じたキム・ユジョンもまた魅力的で、個人的には、"好きな女優の仲間入り"といったところでしょうか。演技力はやや大味ではあるが、彼女が出演している他作品も観てみたいと強く思わされました。そして、ソン・ドンイルが演じるパク刑事やソヌ・ヨンニョが演じるキム・ガプスンなどといった登場人物らのキャラクター性も良く、彼らが織り成す数々のドラマには心を揺さぶられましたし、主軸として描かれるチン・イヒョンとソ・ヒョンジンが演じるヒョンギョンとの恋の行方にも目が離せず、気づけば最後まで心を掴まれっぱなし。本作は本当に素晴らしい作品でした。
ただ、やはり真新しさがないのと、若干の物足りなさを感じてしまうのは否めないかと。
